スペース☆ダンディ第十五話

「どういう意味?」

 

これまで程ぶっ飛んでいるわけでもぶん投げているわけでもない、整っているというか纏まっているというか、そんな回だった。

今まででも屈指の仲間思いなダンディだったのではないだろうか。今までは助かる見込みがある間は一応頑張るが、ダメだと判ったら即気持ちを切り替えて自らの生存に必死だったが、今回は死んでもなお助けようと頑張っていた。目の前に犯人と死体があったという特殊な状況がそうさせたのだろうか。

また、ループ構造にもなっているようだ。最初の方でダンディがミャウと言い争っていた「すげー最近聞いたシャカタク」というのが、時の川のポロロッカ中にウクレレ男に釣りあげられて聞いたウクレレの音色なのだろう。後これは誰が言っていたのだったか、「勘違いグランプリ」のエピソードでダンディの欠点として印象付け、表情の誤解という形でプラスとして回収するというのも面白い。時の川に入れた物が過去のものにすり替わって飛び出してくる演出も楽しい。

 

 

と、部分部分を見ればどれも面白いのだが、全体を通して考えると地味にも思える。これは多分今までのエピソードが強烈すぎたのだろう。ぼくはこういうダンディも好きだが、物足りないという気持ちも頷ける。ベクトルが違うので同じ物差しでは測れないのだが。

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