スペース☆ダンディ第十八話

「釣りはフナに始まってフナに終わる。これ常識です」

 

現状二期で最も気に入った話。思えば一期でも五話はいっそド直球と言ってもいいような話で、僕はとても楽しめた。

日本昔話とジブリアニメが混合したような話だった。みなで寄って集って綱を引っ張るシーンは完全に「おおきなかぶ」だし、純真さの象徴のような幼子と、感情を素直に表に出さず周囲からは半ばキチガイ扱いされている頑固親父というのも実に王道。終わり方も鉄板で、綺麗に纏まっていた。

 

 

 

と、たったこれだけを書いてずっと放置してしまった。

なんといえば良いのだろう。楽しくてとても好きなのだが、それしか言葉にならないせいで他の感想が書けない。このシーンはああだ、あのシーンはこうだ、と、見た瞬間は感じたようにも思うのだが、あまりに楽しかったので続けて何度も見てしまったのが悪かったのか、それともただ単なる僕の未熟ゆえか(おそらく両方だろうと思うのだが)、曖昧模糊とした言葉以前の何かが消えてしまったようだ。いや、消えたというのは正しくない。潜水用具も釣竿も銛も何も持たずゴーグルだけで海を覗いているような感じで、頭の中に思いがあるのに、それを外の世界で文章として固定化できない。二話続けて碌な感想がかけていないのは自分でもどうかと思うが、どう頭の中を浚っても、見つかる言葉は「楽しかった」しかなく、他の思いは言葉として捉える前にスルリと逃げ出し、なんとかその形を思い出しながらキーボードをたたいてみても他人の言葉染みた違和感を発するため残しておく事が出来ない。

だが、きっといつか、この頭の中の思いを引きずり出せるようになるだろう。そしてより深くに潜む思いを見る事が出来るようになるだろう。それらを僕の言葉として残す事ができるようになる事を信じて、これからも感想を書いていこうと思う。

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