僕のエメラルド・シティ

ピンポン第五話

「旧態依然、危急存亡。じき冬が来る」

 

ペコが海に行くのとか川にラケット投げるのとかは、これ期待していいんですね? 後のアレやソレの為の布石だと思っていいんですね? 女引っ掛けるのは、ちょっとどうかなとも思ったけどペコはコミュニケーション能力高いし妥当ではある。兎にも角にも、喫煙という要素をちゃんと入れてくれたのはとても良かった。流石に口から煙を吐く描写まではできなかったようだが、昨今のアニメに蔓延る「未成年者喫煙」という描写へのタブー感は実に気に食わない。「スペース☆ダンディ」ではそこのところを逆に使って面白い描写にしてて感心したが。

アニメオリジナル展開は、チャイナに関しては本当に頭っからピンズドで良い。中国という国の熾烈さと、そこで暮らす市民の平凡さのギャップが良い味を出している。ドラゴンを世界最強にしたのも良かったと思うが、しかし海王の順位が変わらないというのはどうなのだ? あんな設備を満載しておいてインハイ二回戦で負けていいのか? ドラゴン方向のオリジナル要素、彼女とか学校内の血縁とかはまだ糸を巡らせている状態なのだろう、多分。特に心を掴むモノはないが、まさか大して意味もないまま終わるという事もあるまい。ただアクマに対するコーチの評をアクマスマイル戦の前にやっちゃったのには驚いた。海王という場所の変節を早めに出し、ドラゴンの異常性がコーチ由来ではない(つまりほかにいる)ことを明確に打ち出したかったのだろうか。まあそのための理事長だろうとは思っていたが。

アニメオリジナル展開に前半部分をほとんど丸々使った分、アクマに対する積み立てが足りないのではないかとも思ったが、木村昴の演技が凄く良かった。もしかしたら原作を読んでたから脳内補完出来ただけかも知れないが。

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