僕のエメラルド・シティ

ピンポン第六話

「それ、ない」

 

オリジナルは良い。松本大洋の「ピンポン」ではないが湯浅政明のピンポンとして良しと出来る。チャイナが母親や部員達と和気藹々と過ごすシーンは流石に過剰な気もしたし(特にカラオケ)ここでチャイナが救われてしまったら個人的超重要ポイントである「相互救済」が薄れてしまうとも思ったが、湯浅監督がそう思ってないのなら別にそれはそれで構わない。彼女とクリスマスにデートする風間で血管が浮き出たが妄想で終わって良かった。本当に良かった。

後、喫煙と飲酒。これは驚いた。なんだよ、喫煙描けるんじゃないか。ペコは堕ちるところまで堕ちるからこそ、その後の這い上がりがよく映える。そのための序盤のアゲが少なかったとも思うが、もう過ぎたことだ。案外アニメで初めて見た人間は十分ペコ強そうに見えてたやも知れん。

 

 

だが。

だがなんだあのBパートは。なんでカブとの会話とアクマとの会話をごたまぜにした? なんだあの気の抜けるようなペコの喋り方は? 「握りっ方から俺に教えてくれろ」はそうじゃねぇ、そうじゃねえんだよ。真剣じゃなきゃ駄目なんだよ。卓球を捨てたペコが帰ってくるような、アクマに吹っ飛ばされたときと同じ衝撃を反対向きに食らったような、それほどの出来事で覚醒しなきゃ駄目だろ。なんでスマイルの覚醒はあんなに格好良く描けたのにペコはこうなんだよ。もしかしてここからぶっ飛ぶような覚醒シーンがあるのか? あると期待していいのか? ドラゴン退治じゃなくチャイナ退治になった理由がちゃんとあるのか? 実は伏線でチャイナ戦で真の救済と覚醒がくるのか?

 

来ると信じて今後に期待!

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