僕のエメラルド・シティ

ローリング☆ガールズ 第六話

「ゆきっぺ!」「千綾ちゃん!……良かったぁ……」「ほら見ろ、ちゃんと帰ってきたじゃん」「はい、私、方向音痴とかじゃないんで」

 

今回は今までに増してベタにベタを塗りたくったような話だった。だが分かっていても笑ってしまう事もある。この辺のさじ加減が何で決まっているのかはさっぱり見当がつかないが。

というか石、鈴鹿も持ってたのか。先週ちょっと考えたのがご破算である。幼いころ石を交換した男女が年頃になって再会……しかも片方は敵国のリーダー、とかここだけ切り取ったらそれだけでメロドラマにできそうだな。その辺をあくまでもゆるく、ほんわかと、それでいて毒気のないわけじゃない状態で使う。このバランス感覚はとても気に入っている。

驚いたのが「このアニメ三重の事悪く言いすぎ」みたいな意見がtwitterで見られた事だ。思い返せば3話4話のオールウェイズ・コミマの回も異様なほど双塔騎士団の団長が叩かれていたな。確かに良い人のとる行動じゃないし、短絡的でもあるが、あそこまでクズだの胸糞悪いだの書かれるほど悪逆な行為をしているようにも思えなかった。今回もそうだ。アニメは別に三重の事を悪くなど言ってない。ただ、三重と愛知が争っていて、カメラ(主人公)が愛知側にあるから、愛知側の意見が前に出ているだけだ。キャラクターの発言であり、当然その物言いも自分本位なものになっている。まさに1話のナレーションで言われていた「身勝手な利欲」がむき出しになっているに過ぎない。という事にすら気づいてないとは思えないので(その穴だらけな理屈で批判されている事に気分を害しているのだろうし)、もしかするとその身勝手さが「意図されたもの」であるという受け取り方をしていないの知れない。

 

そんな事より。挿入歌にTRAIN-TRAINが流れたのである。「TRAIN-TRAIN」「青空」「情熱の薔薇」の三択で最終話に流れる曲を予想している人がどこかにいて、僕もありえるなぁと思っていたが、まさかTRAINをバイクレース中に流してくるとは。思ってもみなかった。勿論、ワンフレーズ目が入った瞬間テンションがバコーンとあがった。だが正直、二人目が歌い始めた時はおいおい、とブレーキがかかったのも確かだ。ソロパートを順繰りに回していくのでちょっと誰なのかはわからないが、あまりにも「声優っぽい」歌の歌い方だった。やめていただきたい。そして、三人目。めっちゃくちゃ舌足らずに歌う所で、なぜか僕は「よし! オッケー!」とまるっと許容出来る心持ちになった。なってしまった。自分でもまったく理由がわからない。本当に気分ひとつの部分だと思う。ちょっと見方が違ってたら「何あざとい歌い方してんだよボケが」となっていただろう事は想像に難くない。だが、受け入れてしまったから仕方ない。ああ、早くカバーアルバムが欲しい。でも欲を言うなら、やっぱりあの声優声優した歌い方じゃない、もうちょっと別の歌い方をしてくれないかなぁ。

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