片目の商人 ルール公開

BGBでゲームを作りました。2015年11月22日(日)、東京ビッグサイトにて開催される「ゲームマーケット2015秋」で売ります。

 

試遊ページ

*2015年11月23日追記:複数の要望があったので試遊ページにカードの内訳を記載しました。*

*2016年5月23日追記:委託販売を開始しました。通販ページはこちらです。*

説明書.txt

 

:ゲームの目的

かつて、この国には「片目の商人」と呼ばれる天才的な商人がいました。彼は商品を二つあわせ、片方だけを公開して競りあう”クロスセル”という方法で巨万の富を築いたといわれています。各プレイヤーは市場に並ぶ商品を”クロスセル”で競りながら、最終的に最も多くのお金を手に入れ、偉大なる「片目の商人」になる事を目指します。

:用具

・商品カード13枚 ・金チップ60枚 ・アイコンチップ26枚 ・決算速見表4枚 ・説明書1枚

【商品カード】
13枚のカードは両面それぞれにアイコンが描かれています。商品にはチョコレート/ゴールド/シルクの3種類があります(これらを商品アイコンと呼びます)。他に、基本的に何の価値も無いアイコンが1種類あります(これをガラクタアイコンと呼びます)。
アイコンの内訳 チョコレート/ゴールド/シルク 各7アイコン

ガラクタ 5アイコン

【金チップ】
1/5/10金のチップがそれぞれ30/20/10枚入っています。

【アイコンチップ】
商品アイコンとガラクタアイコンが合わせて26枚入っています。後述する決算に使います。

【決算速見表】
手に入れた商品をどのような値で決算するのかが書かれています。

【説明書】
本書です。

:準備

・各プレイヤーに初期の所持金として30金を渡します(所持金は公開情報です)。残りのチップは一山にしておきます。

・13枚の商品カードをよく混ぜます。

*注意*
商品カードには表と裏の区別がありません。時おり何枚かをひっくり返すように混ぜてください。

・商品カードを一枚、裏面が見えないように注意して脇によけます。これが「価格決定カード」になります。

【価格決定カード】
価格決定カードが商品の価値を決定します。価格決定カードに表示された商品は、市場に出回っている数が少ない商品であり、その分高値で取引されます。各商品アイコンは1アイコンにつき2金で取引されますが、価格決定カードの表面に描かれている商品アイコンはその価値が+2金されます。裏面に描かれている商品はその価値が+1金されます。この裏面が公開されるのは、ラウンドが終了してからです。それまでは誰も、価格決定カードの裏面を見てはいけません。この効果は重複します。ただし、価格決定カードにガラクタアイコンが描かれていたなら、その分の追加価値はどのアイコンも得られません。ガラクタが少々市場から消えても、気に留められる事は少ないでしょう。


価格決定カードの表にチョコレートが、裏にシルクが描かれていたなら、チョコレートは1アイコンにつき4金の価値、シルクは1アイコンにつき3金の価値、ゴールドには1アイコンにつき2金の価値があるとします。

価格決定カードの表にも裏にもチョコレートが描かれていたなら、チョコレートは1アイコンにつき5金の価値、その他の商品アイコンには1アイコンにつき2金の価値があるとします。

価格決定カードの表にガラクタアイコンが、裏にシルクが描かれていたなら、シルクは1アイコンにつき3金の価値、その他の商品アイコンには1アイコンにつき2金の価値があるとします。

・残りの12枚の商品カードをテーブルの中央に置きます。これが山札となります。

・山札とチップの山をあわせて市場と呼びます。

:進行

・最も最近買い物をしたプレイヤーが最初のプレイヤーとなります。このプレイヤーを親と呼びます。親が決まったら、ラウンドが始まります。

・山札の一番上のカードを裏が見えないように注意して山札の横に置きます。これを場のカードと呼びます。

・親は場のカードをいくらで買うか、宣言します。所持金を超える金額を宣言してはいけません。

・親の左隣から順番に、ひとつ前の宣言より高い値を付けるか、それとも買わないかを宣言します。親の右隣のプレイヤーが宣言を終えたら、最も高値を付けたプレイヤーが場のカードを獲得し、チップを市場に支払います。

・もし誰もカードに値をつけなければ、そのカードは捨て札となります。次のラウンドまで使用されません。

・獲得したカードは、自由に裏面を確認することができます(他プレイヤーには見せないようにしましょう)。

・カードを獲得したプレイヤーが次の親となり、同様に繰り返します。

・市場と場からカードがなくなるか、だれか一人のプレイヤーの所持金が無くなった時点で1ラウンドが終了です。

・決算を行います(詳しくは後述)。

・決算が終わったら、各アイコンチップを市場に戻し、カードを一つにまとめてよく混ぜます。そして一枚を誰にも裏面が見えないように抜き、次の価格決定カードとします。

・最後にカードを競り落としたプレイヤーが親になり、次のラウンドを開始します。

・合計3ラウンドを行い、その後最も所持金の多いプレイヤーの勝利です。

:決算

・価格決定カードの裏面を確認します。ここで、そのラウンドにおける商品アイコンの値段が確定します。

・カードに描かれた分と同じだけの商品アイコンチップ、ガラクタアイコンチップを市場から受け取ります。

・ボーナスとして、一種類の商品アイコンを3つ集めるごとに5金(これを個数ボーナスと呼びます)、三種類の商品アイコンを各1つ集めるごとに5金(これをセットボーナスと呼びます)、市場から受け取ります。品揃えが良く、たくさんのものを扱う商人は、そうでない商人より成功するのです。

・この二種類のボーナスはそれぞれ独立して計算します。


価格決定カードの表がチョコレート、裏がシルクという状況で
プレイヤーがカード4枚を獲得し、チョコレート/ゴールド/シルクアイコンが3/2/2 ガラクタアイコンが1 描かれていた場合
チョコレートアイコンがひとつ4金、ゴールドアイコンがひとつ2金、シルクアイコンがひとつ3金となるので

チョコレートアイコン 3×4 ゴールドアイコン 2×2 シルクアイコン 2×3 =12+4+6 = 22

これにボーナスが加算され

個数ボーナス 5×1 セットボーナス 5×2 =5+10 = 15

計 37

となり、合計37金を市場から受け取ります。

・ガラクタアイコンは基本的になんの価値もありません。しかし、商人は金にならないものなど、本当はないことを知っています。ガラクタでも数が集まればそこには価値が生まれるのです。ガラクタアイコンを4つ集めると15金、5つ集めると25金、ボーナスとして市場から受け取ります(これをガラクタボーナスと呼びます)。

・ガラクタボーナスは重複しません。


価格決定カードの表がチョコレート、裏がシルクという状況で
プレイヤーがカード4枚を獲得し、チョコレート/ゴールド/シルクアイコンが1/1/1 ガラクタアイコンが5 描かれていた場合
チョコレートアイコンがひとつ4金、ゴールドアイコンがひとつ2金、シルクアイコンがひとつ3金となるので

チョコレートアイコン 1×4 ゴールドアイコン 2×1 シルクアイコン 1×3 =4+2+3 = 9

これにボーナスが加算され

個数ボーナス 5×1 ガラクタボーナス5 25×1 =5+25 = 30

計 39

となり、合計39金を市場から受け取ります。

ゲームデザイン:[二人組を作る]
イラストデザイン:しものはし
制作:BGB

8 thoughts on “片目の商人 ルール公開

    • 匿名 says:

      アイコン数から考えると
      両面同じアイコンがガラクタ含む各商品ずつで計 4 枚
      表ガラクタで裏が別の商品が1枚ずつで計 3 枚
      残りはガラクタ以外の商品で表と裏が別なのが 計 6 枚

      じゃないかな
      あってる?

  1. 匿名 says:

    初手のプレイヤーAが一枚目の商品を「30枚で買う」と言ったら
    「だれか一人のプレイヤーの所持金が無くなった時点」の条件によりラウンド終了となり、
    一枚目の書品価値が0でない場合は
    プレイヤーAが勝利ということになりますか?

    • 匿名 says:

      1、使い切ってない所持金も加算されますので、その場合、プレイヤーAの得点は5、他のプレーヤーは30ということでプレーヤーAの惨敗になにます。

  2. 匿名 says:

    1) ルール質問です
    1ラウンド目で誰かの資金が0になった場合、
    (例) あるプレイヤーが表ガラクタのカードに全資金で入札、裏もガラクタだった
    2ラウンド目以降は行わずに即座にゲーム終了でしょうか
    (こういうプレイヤーは次ゲームから除外されると思いますけど…)

    2)
    あるプレイヤーが圧倒的大差で離されている状況、たとえば
    ・3ラウンド目開始時
    ・プレイヤーABが金貨34枚と35枚でトップ争い
    ・プレイヤーCが金貨18枚
    Cが資金枯渇でラウンドを即座に終了できる権利を持っているので、
    実質的にCが勝者を選べる状況になると思います。
    例の状況なら
    ・Bを勝たせるなら即座に全資金で入札
    ・Aを勝たせるなら、Bが入札して資金が減ったところを待ち構えて、全資金で入札。
     役がそろう前に決算に持ち込めばまずAが勝利すると思われる。

  3. 匿名 says:

    何か不確定要素が多すぎて運ゲー気味になってるかな
    カードは多くて7コインの価値っていうのとボーナスを加味して駆け引き (7コイン以上を競りに出したときはセットを狙ってるのかも…とか) を行うわけだけど、競りが一巡だから駆け引きがかなり制限されちゃうんだよね
    複数人プレイなのにそれぞれ別で一人用ゲームやってる感じ

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