「次の駅?」「次の次」
待ちわびた。松本大洋原作「ピンポン」。毎週新規公開されるCMで存分に高められた期待、そのハードルはしっかり越えてくれた。一話のサブタイトルが「風の音がジャマをしている」だったから一体どんだけぶっ飛ばすのかと心配になったが、まったく無用だった。丁寧に演出してるし、何より松本大洋の絵が動いてるというのが凄く良い。
マンガ的なコマ割りをアニメとして見せる演出が気を惹いた。やり方が巧い。それでいて、アニメーションならではの凄いカメラの動かし方も良い。サブタイトルが表示されるシーンはコミックの時から凄いカッコいいシーンだったが、そのカッコよさがしっかりアニメでも再現できていた。スマイルの渾名がどういう経緯でつけられたかのネタ晴らしはちょっと勿体無い使い方されてたが、11話しか枠が無い事を考えれば仕方ない範囲だろう。
チャイナとペコの対決がまた凄い。BGM、良い様に遊ばれるペコ、そして過去を反芻し怒りをくみ上げるチャイナ。リレーCMの時から思ってたが、チャイナの声優が素晴らしい。感情の出し方が凄い。これはアクマやドラゴンにも大いに期待できる。
いやあ、今年の四月は本当に素晴らしい月だ。ピンポン the Animationを、最後まで楽しめる事を願っている。