ストレンジムーン3 夢達が眠る宝石箱

ストレンジムーン (3) 夢達が眠る宝石箱 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:桑島 黎音

「……クレアさんのそういうとこ、やっぱりずるいと思います。ていうか、なんかもうずるいの通り越してえげつないです……」

2014年6月の新刊。約3日の積み。7ヶ月振りの新刊。半年以上間が空いてるけど、くろとらくんのTwitterの所為で全然久し振りの感じがしないw

さて、最初から長く続けるつもりは無いと渡瀬さん自身が明言していた通り、最終巻です。

冒頭から沈黙の山之内、災厄のカーマイン、法章、ネイが登場してテンション鰻登りです。
ラストということもあるのか、オールスター感が益々強くなってる。名前だけの登場で出番無いまま終わりそうだった人も軒並み出たんじゃないかな。
ちょっとだけの出番だけど、ようやく祭夏老も登場。名前だけは昔から出てたから感慨深い。

そこかしこでLOVE寄せがアクセルベタ踏みだから困る。特に前作キャラ達がなぁ。けしからん。実にけしからん。
根黒と雅さんがそういう雰囲気になってたり、詩乃が堂々と夢路の妻を自称してたり。

希崎夫妻のイチャつき具合は最早目に余るレベル。描写としては僅か数行なのに、密度高過ぎだろ……。

それにつけても山之内さんが敵に回ったときの終わった感が尋常じゃない。相対したら消し飛ばされちゃうしな。

そして、新シリーズ最大の謎、くろとらくんの正体は白とネイの合体技だったらしい。操縦を白、人格をネイが担当してたのかな。

あれ、シリーズ完結の割にはオチがアッサリ過ぎじゃね?なぁんだ、続編をしれっと出すフラグか!

総評

そんなわけで10年の時を超えて復活した奇跡のシリーズ『ストレンジムーン』全3巻、これにて完結。足掛け丁度1年か。

『パラサイトムーン』もエピソード毎に区切れば最長で3冊だし、短く終わったという印象は無いかな。
ただ、主人公を変えて、この先も続けてほしかったよなぁ。最近はタイトルそのままで主人公が交代していくってストーリーはあんまりウケないのかな。

続編が出ただけでも全身弾け飛ぶ勢いの嬉しさなんだけど、心弥達が幸せに暮らしていることが判ったのが感慨深かった。イチャつき過ぎですけどね!

迷宮神群にまつわる物語をこれからも書くつもりはあるそうなので、気長に待ちたいところですね。
それに未だ足取りの掴めない詐欺師の存在があからさまだしなw

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ストレンジムーン2 月夜に踊る獣の夢(2013/11)

電撃文庫

Posted by お亀納豆