著:川崎 美羽、草野 たき、越水 利江子、ごとう しのぶ、結城 光流
イラスト:近衛 乙嗣、勝田 文(ぶん)、青治、山田 デイジー、あさぎ 桜
「りゅーにい。あきこちゃん、さぁ…」
「うん?」
「なんで、あんなになきそうな顔をしてるのかなぁ」
わらえばきっと、かわいいとおもうのに。
角川つばさ文庫2011年11月の新刊。約4週間の積み。
タイトルは正式には、「キュン」の後にハートマークが付きます。
さて、何でこんなおよそウチのブログのカラーにそぐわないものを読んだかというと、現代版『少年陰陽師』の短編が掲載されているからです。
タイトル通りアンソロジーとなっており、既存シリーズの番外編3本+書き下ろし短編2本という構成。
何で初恋ストーリーって言ってんのに、陰陽師ネタが2本もあるんだよw
『ヴァンパイア大使アンジュ 陰陽師の恋』
川崎美羽さん&近衛乙嗣さん。つばさ文庫の人気シリーズ『ヴァンパイ大使アンジュ』を別キャラの視点で描いた短編っぽい。
陰陽師とヴァンパイアが交ざってるのが、凄い違和感あるんだけど、これくらいライトな方がウケるんだろーか。
何はともあれ、近衛さんのイラストが見れるのはポイント高い。
『サンキュ』
草野たきさん&勝田文さん。書き下ろし。
恐らく、一番お題に合った内容。
『恋する新撰組 ずっと、君に恋してる』
越水利江子&青治さん。つばさ文庫の人気シリーズの番外編。
番外編という割には、割と本編臭い内容だった気がするのだが……。
『カナデ、奏でます!』
ごとうしのぶさん&山田デイジーさん。書き下ろし。
軽快な語り口が面白かったけど、あれ、恋始まってなくね……?
と思ったら、およそ1年後にシリーズ化してたのか。
『少年陰陽師 セミしぐれを聞いた夏』
言わずと知れた結城光流さん&あさぎ桜さん。どこにも書いてないけど、現代版です。
これ、オリジナルを知らない人が読んだら、『少年陰陽師』の内容を勘違いしそうだなぁ。
内容としては、現代版の昌浩と彰子の出会いを描くというもの。2人が出会った頃の話ということで、昌浩4歳、彰子3歳。幼い頃から、しっかりし過ぎだろ……。
うーむ、どっちかっつーと、成長した後の昌浩と彰子のエピソードが読みたかったという気もするのだが……。
何しても、彰子の制服姿が拝めたので満足しました(ぉ
まとめ
そんな感じで、『初恋ストーリーズ』でした。こんなところに人気シリーズの番外編が収録されてるとか、不意打ちにも程があるよな……。
相当アンテナを高くしておかないと見逃しちまうな……。
燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:A-