書店ガール2 最強のふたり

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)
著:碧野 圭

「私も書店員だから、本が売れるのは何より楽しい。久しぶりに本屋の楽しさというものを思い出しました」

2013年3月の新刊。1年振りの新刊。1巻と同じく、ゆずこさんから借りて来ました。
今回は文庫用に書き下ろしとなっている。
何か一昔前のバトルものラノベのサブタイみたいだな。

さて、新しい書店へと移籍した理子と亜紀。程なくして、亜紀の妊娠が発覚。新たなトラブルが2人に降り掛かって……というお話。

1巻の導入で反省したのか、今回は最初から、ちゃんと書店の話です。
前巻の鬱っぷりとは打って変わって、怖いくらい好調な滑り出し。しかし、それも亜紀の妊娠が発覚して陰りを見せ始めて……。

亜紀は妊娠を通して、職場での働き方に向き合っていくが、この下りが個人的には好きになれなかったなぁ。

経済的に困窮しているわけでもないのに、自己実現()のために働きたい。どうせ子供が出来るなら、もう少し経ってからの方が良かったって、超わがままじゃね?偶発的に妊娠したわけでもあるまいに。
仕事が楽しくなってきたところだったのにって、じゃあ、ちゃんと避妊しときゃ良かっただろーがと思う。

しかも、妊娠が発覚した後も不注意で高いところから落ちるとか考え無し過ぎるだろ……。グーパンされても文句言えないレベル。

男は子育てとか気にせずに働けて良いですよねー、女はこんなに色々考えてるんですよードヤッっていう風に感じるのは捻くれ過ぎか。

今回は、前半は亜紀、後半は理子を主人公として展開している印象。正直、亜紀パートは納得のいかないアレなんだけど、理子パートは好きです。

理子パートでは、副店長として彼女を支える田代さんが、中年かっけーな。
よし、LOVE寄せしたのでタイトルにガールと銘打つことを許そう<何様

ところで、俺、理子のビジュアルイメージが全く浮かばないんだが……。俺の中でアラフォーと言えば、GA文庫『のうりん』のベッキーだしなぁ。

粗筋には、痛快お仕事エンタテインメントって書いてあるんだけど、痛快か?ほろ苦いオチじゃね?

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:A

シリーズリンク
書店ガール(2012/03)

PHP文芸文庫

Posted by お亀納豆