アスラクライン⑭ The Lost Files
「その日まで、さよなら。和葉の大好きなお兄ちゃん━━」
約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙は操緒と奏っちゃん。新装カバー対応表紙。しかし今巻は何とリバーシブルカバーで、裏面は旧装丁のイラストになっている。色合いが綺麗です。しかし、
何故『⑬』だけ仲間外れにしたし!!
総扉は和葉。
さて、今回は行方不明になっている兄、智春を追って洛高に入学した和葉の物語と文庫未収録の短編が交互に語られる。短編の一部は扉絵がカバー裏面に載ってます。
『小猫をめぐる冒険』
佐伯妹メイン回。猫に「ナツメ」とかつけちゃう佐伯妹が可愛くて困る。でも、智春は夏目漱石が元ネタだと思い込んでいるという。佐伯妹……(´・ω・`)
口絵の佐伯妹の太股が気になって仕方がない。
『のろいのふりま』
何で2本連続で、おしっこを我慢する話なんだろうw
『In My Friends』
操緒と奏っちゃんの魂が入れ替わってしまうお話。185ページの挿絵はズルイと思うんだ。この挿絵って電撃文庫MAGAZINE掲載時にあったっけなぁ。手元にモノが無いから判らん。
『The Lost Files』
今巻の肝。各短編の間の幕間では和葉が洛高の様々な人に出会うのだが、その辺の感想もここで書きます。
新年度を迎え、当然、皆進級しているわけで、各生徒会も顔触れが変わっている。
第一生徒会副会長には佐伯妹が就任。これは1年生では生徒会役員が出来ないからなのか、それとも何か心境の変化があったのか。
第二生徒会では、ひかり先輩が会長になっていた。まさか、この人が会長とはな……。
真日和はまたもや留年したそうで。合唱。会長がひかり先輩になったんだから、今度こそ進級出来るだろう。六夏元会長に学外から呼び出されたら知らんが。
第三生徒会は朱浬さんが会長に。炫元部長や冬琉元会長や氷羽子はどうなったんだろう。その辺の人達のその後は一切語られなかったけど……。
アニメでは最後に縮んだアニアでしたが、原作ではそのままだった。惜しいロリを亡くしたな……(ぇ
お遊び要素として非公認の第四生徒会が登場。三つの公認生徒会以外にも生徒会があるというのは前から言われていたけど、実際に出て来たのって初めてだよな。
一方、智春は操緒とペルセフォネと共に、時間軸の定まらないどことも知れない世界に居た。帰れなくなっている割にはあんまり悲壮感が無い不思議。二巡目では3ヶ月以上が経過しているけど、智春達の体感時間はそうでもないのか。
で、時間軸がおかしくなっており、智春は過去の和葉と出会うことになる。これこそが和葉が言っていた、親が再婚する前に智春に会ったことがあるということだったのだ。
咲華の正体は一巡目でしか生まれることの出来なかった和葉の双子の姉妹だった。彼女は一巡目では《玻璃珠(カルセドニー)》とかいう機巧魔神の演操者だったとか。
咲華は和葉を助けてくれた借りを遠くない未来に返すと言う。
そして、咲華は兄の足取りを追って科學部へと辿り着く――――というところで今回は終了。
おお、15巻は一体どうなるんだと思わせておいて、今回で終わりってどういうことだよ!!和葉の物語や他のキャラの話もいずれ書きたいって、その言い方は絶対書かないよね!
関連書籍の発売もポシャったらしいし、やっぱりアニメ効果薄かったのか……(´・ω・`)
せめて智春の帰還までは読みたかったぜ……。
総評
そういうわけで、ハイスクールパンク『アスラクライン』全14巻、全然信じたくないのだが、これにて完結。ちっくしょぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!
最初はタイトルの雰囲気に釣られて読み始めただけだったのに、気付けば、凄い好きな作品になっていた。
複雑に絡み合った二つの世界と機巧魔神と悪魔のギミック、魔神相剋者という存在となるための選択と決意。
そういう重い側面を見せたかと思えば、美少女あり笑いありの愉快な展開にもなったりして。楽しかったなぁ。
和狸さんのイラストがまた良いんだよなぁ。美少女美少女し過ぎず、でも男女問わず魅力的なキャラ造形。画集出たら、ガチで買うんだけどなぁ。
まだ未収録の短編もある筈だし、後何冊かは出てほしいけどなぁ。『スパロボ』に参戦すれば、その影響で新刊出さしてもらえるかもしれんか。ということは、取り敢えずの目標は『スパロボ』参戦だな。内容的には楽勝で出れると思うんだけどなぁ。
燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・アスラクライン⑬ さくらさくら(2009/11)
著者リンク
・ストライク・ザ・ブラッド1 聖者の右腕(2011/05)
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