火の国、風の国物語10 英雄再起

火の国、風の国物語10 英雄再起 (富士見ファンタジア文庫)
著:師走 トオル イラスト:光崎 瑠衣

━━私は。
━━何も失っていなかったのだな。

約4ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。表紙はアレス。重複だけど、このタイミングで来るのは最早必然。これは仕方ない。
正直、サブタイトル見た時点でフルボッ〇するわ。

いつも何がしかのサービスがあった口絵ですが、今回ばかりはずっとアレスのターン。サービス無しの真っ向勝負。いやまぁ、『火風』にサービスとか求めてないんで、むさ苦しくても全然構わないんですが。いや、あるに越したことないんだけども<どっちなんだ

さて、パンドラに契約を解除され、全てを失ったと思い込んだアレスは逃走の日々を送る。行きついたのは奴隷という身分。
何もかもから目を背けるアレスの前に次々と、かつての仲間達が現れ、様々な言葉を投げかけていく。

というわけで、このタイミングで連載第4部を収録です。そのくせ、本編進行もするもんだから、これまたとんでもない分厚さでございます。500ページ近くあるw
しかし、このタイミングで短編をやっちゃう構成は上手い。

恐れることなど何も無かったことに気付いた英雄は少女の叫びで再び立ち上がる。
そこに従者が駆け付けるだけで、盛り上がるのに、ここにきてまさかの4ページブチ抜き挿絵ですよ。これは燃えざるを得ないわ。

後書きによると、後3冊くらいで終わりだそうで。まぁ、妥当な冊数ってところか。
「地の国、水の国物語」って、どこまで本気で言ってるんだろう。

次は2010年11月に第11巻『王都動乱』。この間出ちゃったよ。

燃:S- 萌:A- 笑:B+ 総:S

シリーズリンク
火の国、風の国物語9 黒王降臨(2010/03)
火の国、風の国物語11 王都動乱(2010/11)