【ラノベ】誰が為にケモノは生きたいといった 3巻【最終巻/感想】
著:榊 一郎 イラスト:ニリツ
「改めて誓おう。貴女に献上する、この国を。貴女に相応しいものにして」
2018年10月の新刊。約6日の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は新ヒロインであるカチヤ。うーん、どうにもニッチな方向に行っている気がする……。
さて、タビタを連れて現世へと帰還するため指輪の示す方向へと向かうイオリ達。目指すべき現地の棄界人達が聖なる島と呼ぶ場所で……。
次々とイオリ達の前に立ちはだかる一癖も二癖もある罪人達。その中でも、サイラスという男が実にはっちゃけていてなぁ。急に『ストレイト・ジャケット』の登場人物みたいなのやめろwwwwww
打ち切りが決まって、間が差してしまったのだろうかw
そして明かされる棄界の真実。読む前から予想はついていたけど、こういう話をされると、あっ、やっぱり完結か……と判ってしまう……。
本来の構想ではジンデル王国への帰還で5冊、その後は王国乗っ取り編に入る予定だったとかで、実現していれば確かに変則的な構成となっていたんだろうな。5巻まででアニメ1クールといった構成と思われ。
そうは言いながらも綺麗にお話を畳む構成力は流石である。
総評
そんなわけで昨今やるのは厳しいであろう硬派なファンタジー、ファンタジア文庫『誰が為にケモノは生きたいといった』全3巻、これにて打ち切り完結。足掛け8ヶ月か。
後書きでの準備に2年掛けた発言が重く圧し掛かってくるな……。
うーん、最初からバキバキに売れ線から外れていたし不安ではあったのだが、案の定打ち切りか……。
内容だけじゃなくて、ビジュアル的にもニッチだったのではないかと愚考するわけですよ。
世界観とか魔術、魔法の設定は榊さんのシリーズに慣れ親しんだ身としては、心地良いものだったんだけれども、いかんせん今の時代にウケるかというとなぁ……。
もうちょっとLOVE寄せ出来れば良かったのかもしれん。
燃:A 萌:A 笑:B 総:A
シリーズリンク
・誰が為にケモノは生きたいといった 2巻(2018/06)
著者リンク
・妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン(ファンタジア文庫、2019/08)
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