くれは×リミテッド!
著:橋村 空(くう) イラスト:シコルスキー
「一番いけないのは放置することだ。少しでもいいんだ。誰かがその人間と関わりを絶やさなければ、悪いことなどそうそう起きるもんじゃない━━」
GA文庫九月の新刊。ドラマガのレビューでクライマックスが『マクロス』っぽいと書かれていたので気になって読んでみました。
イラストはシコルスキーさん。GA文庫には『パラレルまりな~ず』以来二回目の登場か。
表紙のテーマは変身途中ということで、ヒロインの紅羽(くれは)が半裸です。しかし、雰囲気がナチュラル過ぎて、よく見るまで半裸という事実に気付かなかったという。
何と言うか昨今の売れ線要素をぶっ込んだだけで、満遍なく詰まらなかったです。理解ってたんだ。シコルスキーさんのイラストが付いてるラノベは、俺にとっては高確率で地雷だってことをさ……。
ダブルヒロインとか中二設定とか、売れ線要素なのに、料理の仕方が今一つなんだよなぁ。隼人と綾奈は両想いっぽいんだけど、何でそうなのかがよく判んないし、ダブルヒロインの割には、紅羽はただのナビ役みたいな扱いだし。
冒頭で全裸の女の子を出せば良いってもんじゃねぇw
また、主人公の周りの不必要なまでの女性率の高さがアレ。魅力的な女の子がいっぱい出て来るのは結構なことですが、色々出過ぎて、みんなが薄くなっている印象。明らかに、これから掘り下げていきますって感じだしなぁ。
ラストのライブ中に戦闘というのは確かに『マクロス』っぽくはあった。映像になったら映えそうではある。面白かったかと言われれば、別にと答えざるを得ないが。
巻末には後書きの代わりにイラストラフが。巻末おまけは嬉しいけど、後書きが無いのはどうかなぁ。
次は一月に二巻。でも、もう切りで。GAマガジンの読み切りがアホみたいに面白かったら話は変わってくるが。
燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B
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