くりぽと すくすく☆魔法少女塾
著:小幡 休彌(やすみ) イラスト:八重樫 南
「おれは単なるバイト講師だし、入ってまだ数日だ。正直、お前らを好きだ嫌いだ言うほどよく知らないし、ついでに言うと子供はトータルに苦手だ。でもな、仕事はちゃんとしたい。別にお前のことは嫌ってないし、仮にな、万一だぞ、お前を大嫌いだったとしても、やっぱり教室にはいて欲しいと思う。どんな性格でも」
「……どうしてですか」
「どうせやるなら、お前らの顔をちゃんと見て、授業をしたいんだ。身代わりとかじゃなく」
GA文庫二〇〇九年十月の新刊。『超自宅警備少女ちのり』を二巻でスベらせた小幡さんの新シリーズ。もうタイトルに騙されないぞ!って思ったんだけど、ヒロインが五人の小学生とか言われたら全力で買いに走らざるを得ない。
イラストは電撃文庫『放課後限定勇者さま。』やMF文庫J『くノ一見参!』の八重樫さん。
舞台は魔法や呪術が当たり前に存在する現代日本。有名な家系の跡取りである高校生、春覚は魔法少女専門の進学塾で講師のバイトをすることになる。そこで出会った少女達は曲者揃いで……という話。
基本的には電撃文庫『ロウきゅーぶ!』と同じキャラ配置と思ってもらって結構です。
案の定、春覚が教え子達に受け入れてもらえるまでが描かれる。
相当ハードルを下げて読んだからということもあるんだろうけど、悪くはなかった。あんまり小学生女子に囲まれてヘヴン状態!!って感じではないんだけど、教師と教え子の関係がハートフルと言うか何と言うか。
魔法絡みの設定も良いスパイスになっていると思う。
この巻だけで結構キャラクターが沢山登場しているので、二巻以降上手く扱えるかが面白くなるかどうかの鍵かなぁ。
次は来年一月。取り敢えず続投で。
燃:B 萌:B+ 笑:B 総:B+
シリーズリンク
・くりぽと2 すくすく☆魔法少女塾(2010/10)
イラストリンク
・放課後限定勇者さま。(電撃文庫、2009/05)
・正捕手の篠原さん(MF文庫J、2011/10)
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