オウガにズームUP! <4>
「馬鹿め。偶然?そんな偶然があるか。向こうの世界から自力で夜の世界に来た人間などいない。それは奇跡と言うんだ。もしくは運命と言う」
約一週間の積み。四ヶ月振りの新刊。打ち切り完結でござる。
嫌ぁぁああああぁあああぁあぁあああああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!
これから!これから面白くなってくると思ったのに!!何でやねん!四巻発売決定した時点で、第一打ち切りポイント突破したぜ!って思ったのに!まぁ、同レーベル『魔女ルミカの赤い糸』も四巻でばっさり終わったけどさ。
表紙はセーラー服+スク水のククル。セーラー服が無ければ、もっと良い表紙だったと思うんだ。
同時発売だった『三流木萌花は名担当!』二巻とセットで、まさかのダブルスク水攻撃です。
ちなみにイメージイラストです。
口絵は四ページしかりません。しかし、見開きで描かれているクルル成長バージョンがエロいの満足しました。シコルスキーさんのイラストはたまにやたらツボにハマるのがあるから困る。
『カンピオーネ!』と『くれは×リミテッド!』で忙しいのか。って、全部、タイトルの最後にエクスクラメーションマーク付いてるなw
『37度1分の発熱』
ククルがオウガ族特有の病気で金髪になった上、スタイル抜群の美少女に進化する話。
風邪をひくまでは、ククルを放ったらかして自室で美少女ゲーム三昧。それが穂史賀さんクオリティ。
『だってほら夏休みだから』
道端でニンジャを拾うって発想が理解らない……!
ユージは登場せず、彼のクラスメイト、勇魚(いさな)が主人公。こういう淡い恋愛エピソードがもっと読みたかったんですよ、俺は!
『Exchange』
宮内さん、勇気を出して告白するの巻。ダメ山手線ゲームが切な過ぎるw
ユージは実はラノベ主人公の中でもかなり上位のリア充なんではないかと思う。
宮内さん、可哀想に。打ち切りでなければ、もっと掘り下げてもらえただろうに……(´・ω・`)
『星のない空の下』
理科部合宿に来ていた筈なのに、気付いたら夜の国に居たぜ!シノビ族に攫われたククルを助けに行くぜ!何か最後にいきなり日下部さんに告白されちゃったぜ!という話。
話の畳み方がパワープレイ過ぎるw
バッターボックスに入ってから、バットを持っていないのに気付いて、拳で球を打ち返そうとするくらいの無茶展開だった。挿絵に出してもらえない日下部さんが宮内さん以上に不憫。と言うか既刊を見返さんと顔が思い出せんかった。
『明日への階段』
「愛してる」って、そんなさくっと言える言葉ではないと思うんだ。一応、ユージがククルを選んで終了。
宮内さんに対する答えは結局判らないまま。せめて、後五十ページあればなぁ。
総評
というわけで、穂史賀さんの第二シリーズ『オウガにズームUP!』全四巻でした。最初からクラスメイト全員のデータが設定されていて、アンケート葉書で目立つキャラを選ぶ企画は『ネギま』のパクリじゃんと言われようと、俺は好きでした。
また、デビューシリーズ『暗闇にヤギを探して』の頃からあった独特のテンションとストーリーテリングも健在で良かった。
何て言うのかな、一風変わった恋愛ものというか。お茶漬け感覚でさらさらっと読めるのが良かったんですよ。
こんなに打ち切りが悔しいのは久し振りなんだぜ。くっそぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおぉおおおおおおおおおお!!!!
『神様のお気に入り』みたいに復活せんもんだろうか。だって、二階堂と上村先生がどうなったか超気になるじゃん!!
燃:C 萌:A+ 笑:B 総:B+
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