パーフェクト・ブラッド 1 彼女が持ってるボクの心臓

パーフェクト・ブラッド〈1〉彼女が持ってるボクの心臓 (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:赤井 紅介  イラスト:椋本 夏夜

 

「たとえ四肢がもがれていたとしても、ぼくは風呂へ行く!」

 

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  SD文庫。はいはい、表紙のメイドさんに釣られた俺の負け。

  使う魔法によっては、副作用で怪物になってしまうとか、魔法士という呼称とかだけ見ると、「え、これ何て『ストジャ』?」と思うわけだが、最後まで読むと、全然ベクトルが違う。主要キャラはみんな、重い過去を背負っているが、ストーリー展開自体は適度にラブコメ、適度にバトル、適度にハードといった感じ。こう書くと、えらく軽く見えるが、なかなか良質な作品だと思う。ベッタベタなのが嫌となると、話は別だが。

  何がベッタベタって、十二冊の原書という設定がベッタベタ。『グラビティ・ドライブ』とか、いかにもなネーミングが素敵だ。

  そして忘れてはならないのが、十歳のサブヒロイン雪子である。この巻ではそうでもないので、二巻以降、積極的にラブコメパートに絡んでくることを願う。


燃:A  萌:A  笑:B  総:A