ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ボクたちは天使とよばれていた。

今回はEDを見てからこそが本番と言われるような内容だが、ある程度全ての要素をやり尽くしてから感想を書こうとするといつのことになるか判らんので、EDを見た時点で一度書きます。

確かDSでの発売が発表されたのが2007年。そのときは2008年発売と言われていたが、出るわきゃないと思っていたら、案の定延期。
発売日が決定、2009年3月29日に決定したと思ったら、またもや延期。これも十分予想がついたが、ユーザーだけでなく関係者全体にダメージを与える結果となり、7月11日にようやく発売。
移植作品はともかく、『ドラクエ』の新作は基本的に発売されるまでは特にやりたいと思わないが、攻略wikiを見たら、物凄いやりたくなってネットで叩かれてるのを知ってたけど購入に至った。

今回は携帯機ということもあって通信やどこでもプレイ出来るというところに重点が置かれている作りなわけだが、基本的にはいつも通りの『ドラクエ』だと思う。
ただ、携帯機でわざわざアニメムービーは要らなかったかな。シナリオやアイテム数などに容量を回してほしかった。
主人公は人々を見守る天使であり、訳あって人として様々な人々と関わっていくことになる。
天使という設定を活かすためなのか、どのシナリオも大抵、人の死が絡んでおり、最後は切なさを残すオチを迎えることが多い。勿論、『ドラクエ』なので鬱エンドということはないが。

『ドラクエ』っていうと、勧善懲悪っぽいシナリオが多い気がするが、今回はあんまりそういった要素が無いように思える。ラスボスが完全なる悪じゃないのって初めてなんじゃね?

EDは普通に感動しました。特にクロエお婆ちゃんが石の町を訪れているのが判ったところは大変涙腺にキました。年々涙腺弱くなってきてるな……。
最後は「END」じゃなくて「TO BE CONTINUED」って出たことからもEDが通過点でしかないことが窺える。その後、タイトル画面に戻ることなく普通に始まったしな。
そう言や、主人公の出生の秘密無かったな。

『Ⅸ』のウリと言われていたキャラメイキング。個人的には興味の無い要素だったのでメイキングに時間かかりそうで面倒臭いなぁと思っていたが、各部パーツの種類少なッ!!その少ないパーツの中でも、似たり寄ったりのパーツがあったりして大分ぐんにょり。そのくせ、おふざけ系はちゃんとあるという。
また、キャラメイキングに合わせて、装備品の部位も新たに追加され、ほぼ全ての装備品がグラフィックに反映されるようになった。モロにブルマなブルーガードや二―ソックスはどうかと思うが。大体、あのグラフィックでブルマとかニーソとか出されても反応に困るw

また、Wi-fi配信によって過去シリーズのキャラがリッカの宿屋に遊びに来る。一人目はアリーナで、彼女の装備品をいくつか譲ってくれるのだが、アリーナの服やタイツを男が装備出来るのはどうなんだ……。しかも男がアリーナの服を装備すると何故か胸の膨らみが。パッド疑惑……だと……?

職業は『Ⅲ』と『Ⅶ』のシステムを足して『Ⅷ』のスキルの概念を盛り込んだ感じか。基本職六種、上級職六種だが、今回は上級職の方が絶対的に上ということはなく、一長一短。
一度経験した職業に戻るときに装備品を可能な限り戻してくれるのが嬉しい。

現段階での転職の軌跡をメモしておく。
主人公は最初は強制的に旅芸人。スキルポイントを貯めておいて転職可能になったらすぐさま戦士に転職。しかし、思いのほか早くバトルマスターに転職出来るようになったので、すぐにそちらへ転向。必殺技テンションブーストが恐ろしく便利だったので転職して良かった。
二人目はアイテムゲッター要員として盗賊をチョイス。今作は『Ⅷ』以上に錬金の素材集めが重要となっているし、そうでなくてもアイテムをコレクションするのが好きなので加入。盗賊としてのスキルを極めた後は、より器用さが高く盗むの確率が高いレンジャーに転職。
三人目は回復役として僧侶。賢者に転職可能になるのがラスダン突入可能になってからなので、最後まで僧侶でした。
四人目は魔法使い。完全に魔法使用に特化しているので、通常戦闘でお荷物になるかと不安だったが、『Ⅷ』のゼシカとほぼ同じ方法で運用可能でした。

錬金は『Ⅷ』のシステムを純粋にパワーアップさせた感じ。素材がフィールドにドロップしているため、『Ⅷ』よりも基本的な素材集めは楽か。レシピがちゃんと手に入るのも良い。『Ⅷ』は殆ど手探りだったからな。
あとは錬金釜が持ち運び可能だったら完璧だったんだが。
それと関連して思い出したが、ゴールド銀行が一箇所にしか無いのはかなり不便。

今作は転職を始めとして、『ドラクエ』のお約束が通じなくなっている部分が大分ある。賢者がベホマを覚えないなど誰が予想出来ようか。まぁ、無くてもどうにでもなるようなバランスにちゃんとなっているわけだが。

コレクション要素が豊富なのが嬉しい。戦歴を開くと、集めないといけないものが山盛り表示されていてゾクゾクするw

シナリオが短いと言われているが、確かに寄り道しなければ短いな。寄り道しまくったから六十時間以上かかったけど。
また、宝の地図のボスと戦っていると、ストーリーボスはかなり温く感じるのも事実。

通信要素としてはすれ違い通信が楽しい。クエストの配信はどうなんだろう。最初から入れといてくれと思うんだよなぁ。

セーブデータが一個なのと、ガングロギャル妖精ことサンディが叩かれている二大要因な気がするが、家族で回したりしないので、一個でも何ら問題は無い。その分、取り返しのつかない要素がほぼ皆無なので個人的に嬉しい。
サンディは数時間プレイすれば感覚が麻痺して全く気にならなくなります。

確かに五年待って、この内容だと怒りたくなるのも仕方ないのかもしれない。一番売れているハードで出すというのが決まり事だとしても前作よりもスペックの劣るハードで出すってのはなぁ。まぁ、据え置き機と携帯機を比べるのが無粋かもしれんけど。
Wiiで出すナンバリングタイトルの外伝プロローグ的なものとして出せば良かったんじゃね?

取り敢えず、現段階で言えることは面白過ぎて積み本が溜まるってことだな。

燃:S 萌:C+ 笑:B 総:S-

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Posted by お亀納豆