タロットの御主人様。⑧

タロットの御主人様。〈8〉 (電撃文庫)

著:七飯 宏隆 イラスト:YUKIRIN

「……あたしもいい加減、逃げてちゃいけないのかもしれないにゃあ……」

約一週間半の積み。五ヶ月振りの新刊。表紙は前回、秋人が封印した“力”の真行寺さやかさん。現役警察官なので、制服で登場です。表紙に全身が登場したのって、一巻の結夏以来だよな。
まぁ、タイトスカートでパンチラやろうと思ったら、これしかないというような構図だが。帯で隠れてます。
口絵では並び立つヒロインがちょっと格好良い。

さて、今回は順当に文化祭の出し物でトップを取った御褒美として、オープン前の拡張現実を応用したテーマパーク、ワールドアヴァロンに遊びに行くお話。
ワールドアヴァロンの技術凄ぇぇぇええええええええええ!!これは遊びに行ってみたい。
前巻の八久住さんの告白でギクシャクしまくりの人間関係。秋人は全てのタロットを封印するまでは、そんなことは考えられない。俺が先に幸せになってはいけないという考えで、答えを保留。これでアニメ化でも決まっていたら、引き伸ばしキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と言うところだが、生憎何一つメディアミックスしていないので、まぁ、これはこれでアリな答えかなぁ。

そんな中、ワールドアヴァロンという施設の特性を利用して、“魔術師”が襲いかかってくる。完全に秋人の敵というよりは、秋人に成長を促してくれた感じ。タロットと『憑依』された女の子達も絆を強めたようだし、一段階パワーアップ出来たか。

“魔術師”によると、“白”というのは“世界”のことらしい。彼女と言っていたので、どうやら女性らしい。
また、彼女は“時忘れの魔女(リトル・エンドレス)”を傍から離してはいけないという助言を残していく。これって確かアメジスティアのことだけど、折悪く、この戦いの後、アメジスティアは秋人への想いを絶ち切ろうとするんだよな。
彼女は秋人にとっても、「あの男」にとっても切り札となるらしいが……。
“魔術師”はこの巻で封印出来たので、残り六枚。

そのときがくるまで、結夏に関する占現を行ってはならないとは一体どういう意味なのか。
そして、真冬が辿り着いた四季ばあちゃんの過去に見えた双子の弟、久遠とは?全てはばあちゃんの掌の上なのか?
うぉぉおおおおおおお、テンション上がってきたぜぇぇぇぇええええええッ!!!!

ところで体育祭とかは、ばっさりカットされたみたいだけど、『ぷちふらぐめんと。』二巻用に回されたとかだろうか。それとも別に語ることもないや、みたいな?

というわけで八巻でした。さやかさんのフラグ立ちの早さは異常。籐子様は更に強固なフラグが立ったみたいだし。
滅多に顔が出て来ないから忘れがちだけど、秋人ってイケメンなんですよね。

そろそろメディアミックスの一つや二つ、あっても良いと思うんだ。正直、これがアニメ化決まったら狂喜乱舞する。
次は二月に『放課後限定勇者さま。』二巻。いや、それよりもこちらをですね……。

燃:A- 萌:A- 笑:C+ 総:A

電撃文庫

Posted by お亀納豆