ぼくのゆうしゃ

ぼくのゆうしゃ (富士見ファンタジア文庫)
著:葵 せきな イラスト:Nino

「勇者の役目は、女神様を、起こしに行くこと!」

ファンタジア文庫2013年7月の新刊。約2週間の積み。『生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録8』と同時発売で新シリーズ開始です。

小学4年生の主人公ミカミ・トオルはある日、異世界へ勇者として召喚されてしまう。この世界での勇者の使命は、眠りについている女神様を起こし、世界に平穏をもたらすことで……。

これってデビューシリーズ『マテリアルゴースト』終了後に、本来開始される筈だったシリーズとは違うのかな。

ファンタジー世界とはいえ、基本的には、ゆる~い展開。ライトファンタジーと明言しているだけに、言葉のチョイスとかもアレで異世界っぽくない単語がバンバン出て来ます。
トオルの耳に聞こえる段階で翻訳されているのかと思ったけど、彼が不在のシーンでも同じだし、ガチガチに設定を固めているわけじゃなそうだな。

戦闘シーンもアッサリしたもので。まぁ、そんなガチ戦闘されても困るが。基本的にはキャラクターのノリは『生徒会』シリーズとは、そう変わるものではなさそう。ただ、ちょいちょいばら撒かれているシリアス要素が開花したときに、どうなるかは未知数だよな。

村娘のサクヤは、もう出番無いのかな。流石にトオルを追っかけて来れるだけのパワーは無いと思うが……。

気になるのは前2シリーズとの繋がり。正直、今巻だけでは何とも判断のしようがないんだけど、ただ、トオルはあちらの世界でも色々と問題を抱えていたようで、その辺が解き明かされると、何か見えてくるかもしれない。
お兄さんの存在が凄ぇ意味深なんだよなぁ。

次は2013年8月に2巻。

燃:A- 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
ぼくのゆうしゃ <2>(2013/08)

コミカライズリンク
ぼくのゆうしゃ <1>(2014/08)

著者リンク
生徒会の祝日 碧陽学園生徒会黙示録8(通常版)(2013/07)
ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー(2015/03)

イラストリンク
アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女(2016/01)
元勇者、印税生活はじめました。 ~担当編集はかつての宿敵~(GA文庫、2017/06)