【ラノベ感想】ラノベのプロ！２初週実売1100部の打ち切り作家【２巻】

著：望公太　イラスト：しらび

「安心しなよ」
「読者っていうのはね、優しいけど心底ビッチなんだ」
きみの作品を面白いって言ってる連中は。
他の作品にも同じようなこと言ってるよ。

その通りだよ、ド畜生がぁあああああああああああ!!
2017年６月の新刊。約２日の積み。半年振りの新刊。延期の末に発売。確か最初の発売予定が４月だったかな。

望さんがTwitterだったかで他人事みたいに延期報告していたこと、しらびさんがあっちこっちで仕事しているという周辺状況、口絵のイラストが全て表紙と既存絵の使いまわしということからイラストの所為で延期したものと予想される。

今回は陽太の一番弟子、小太郎がいよいよ作家としてデビューするエピソードがメインとなる。「メガ無双」って略称は割と好き。
打ち切りが決定するタイミングがどんどん早くなってきているこのご時勢、２巻でこのサブタイはヤバ過ぎでしょｗ

デビュー作の発売から僅か１週間で打ち切りが決まってしまった小太郎の作品。その原因が分析される下りが、この本が実際に置かれている状況と被って洒落にならねぇ。
編集部がＯＫを出している以上、許されているんだろうが、それにしても望さん、ギリギリを攻め過ぎなんだよなぁ。

もしかして挿絵をしらびさんにお願いしてるのって、普通に描いてもらえたらそれはそれでクオリティ高くて嬉しいし、原稿が落ちたら落ちたでネタに出来るという打算もあるんだろうか……。

小太郎の作品はまともな挿絵無しという悲劇に見舞われているが、この本はそんなことなく、枚数は少ないもののハイクオリティな挿絵がちゃんと用意されている。
ギャルのコスプレした結麻、ｸｯｿエロ可愛いな。こんなん即ハボですわ。待った甲斐が会ったね。

こんなイラストを出されたら、絵師を交代させて早く続きを出せ！とは言えなくなっちゃうよなー。

そうなんですよ、小太郎の打ち切り話と平行して描かれる陽太と結麻のいちゃいちゃ感がですね。非常に心臓に良くないことになっていましてですね。
しかも、あー望さん、これを実体験ベースに書いてるのかな……と思うと血涙が噴き出てくる。

打ち切りになったらwebで発表すれば良くね？っていう展開は簡単に想像がつくが、そこでもう一悶着あるのが辛い。まぁ、出版社サイドから見れば当然の判断なんだけど。

結局、小太郎の答えは商業作家をやめることだったわけだが、これは彼女がまだ10代だからすっぱり割り切れるってだけのことだよなぁ。
普通はそんな決断をしなきゃいけない年齢ってのは後戻りがきき難い時期になってるだろうし……。

陽太の先輩作家である亡月王（のぞみ）先生の言ってることが、ラノベ感想ブログをやっている身としては、いちいち刺さってきて辛い。痛い痛い痛い痛い！ﾋﾞﾀｰﾝﾋﾞﾀｰﾝ!ってなる。
そうか、「アニメ化しそう」ってのは誉め言葉じゃないと思う人もいるのか……。だって１巻の感想でそう書いといたら、後でアニメ化したときにドヤれるじゃないですかー！

陽太の新作はヒロイン全員ギャルというラブコメに決定。ギャルが当たりそうな気配を感じるというのは俺も深く頷くところ。ギャルっつーか似非ビッチだけどな。マジモンのギャルヒロインが当たったら流石に引くわ……。

まつげのエクステとかいう話が出ていて、えっ、それって顔洗ったら一発アウトなんじゃね？って思って調べたら、まー出るわ出るわ面倒臭い話が。３週間が長持ちの範囲に入っているとか、仰向けで寝るの必須とかマジか……。女性のお洒落、無理ゲー過ぎんだろ……。

本編でイラストを見る前に、絵師さんへの謝辞を適当に書けって話をしといて、例文そのままの文章を後書きにぶち込んでくるの、ほんと質悪いですよね（誉め言葉）

この流れだと３巻があればエヴァがメインの話になると思うんだが、そこは是非死ぬほど厨二病を拗らせた話をやってほしいですね。

くっそぉぉぉぉっぉおおおおおおお、この捻くれた作風大好きなんだよなぁああああああああああああ!!

燃：Ａ　萌：A+　笑：A+　総：S-

シリーズリンク
・ラノベのプロ！年収2500万円のアニメ化ラノベ作家（2016/12）

ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家 (ファンタジア文庫)