学校の階段 <10>

学校の階段 10 (ファミ通文庫)

著:櫂末 高彰 イラスト:甘福 あまね

「━━皆さんがいてくれたからわかりました。皆さんにもまた、感謝しています。
もう、私たちの背中を追うことはありません。これからは皆さんが、続いてくる後輩たちにその背中を見せてあげてください。何も、何も心配することはない。一心に追い求めればいい。そうすれば必ずわかる。どんなに辛くても苦しくても自分でそこまでいくんだ。そうすること、それ自体が最も重要なことだ。今はそれしか言えないが、きっとわかるときがくる。わかるときがくるから。……名残は尽きないが」
「『先』に、いかせてもらう」

約1年1ヶ月半週間の積み。3ヶ月振りの新刊。本編進行は9ヶ月振り。
表紙は当然、九重元部長。

さて、前巻で刈谷に敗北した幸宏は彼との再戦を強く望む。だが、その一方であやめ達による階段部包囲網が着実に完成しつつあった……というクライマックス。
口絵に筋肉が出ていて吹いたw

オールスターで展開するクライマックスに燃えざるを得んわ。アホみたいに積んでたけどな!
孤独な戦いを強いられる幸宏が周囲の優しさに気付いてからの盛り上がりっぷりが堪らない。
相変わらず階段レースをしていないシーンが面白い。青春ドラマガが堪りませんなぁ。

最後の最後で、遂に幸宏に二つ名が与えられるシーンは涙無しには語れない。

ヒロイン達それぞれに見せ場はあるが、あくまでも読者ウケするから用意してますといった感じなのが惜しいと言えば惜しいか。
ラストなんだから、もっとLOVEに寄せても良いのよ?

つーわけで、これでラストなので総評書くか……と思いきや、2010年10月に『学校の階段の踊り場』2巻が発売決定。いよっしゃぁぁぁああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ!!
これで読み逃した短編が読める!収録されていなかったら爆発するしかないが。

表紙は誰かなー。意表を突いて、学生時代のこなっちゃん先生とか。重複するくらいなら、その方が良い。

燃:S- 萌:A 笑:B 総:S-

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆