破小路ねるのと堕天列車事件
著:木戸 実験(みのり) イラスト:山本 ケイジ
ポケットティッシュで手早く流血をぬぐい、太めのコヨリを彼女の鼻につっこむ。ヒロインとは思えない顔になるが、小説なんで別にいいよな。
スマッシュ文庫2010年5月の新刊。タイトルの「破小路」は「はこうじ」と読みます。
最初は買うつもりなかったんだけど、粗筋を見たら、文芸部って単語が見えたから、つい買っちゃいました。
本作は2部構成となっており、登場人物達が堕天列車事件の真相を推理する『堕天列車の章』と、真相が明らかになりセカイ系の展開となる『破小路ねるのの章』から構成されている。
こういった構成はなかなか珍しいのではないかと思われ。ただ、まぁ面白いかと言われると、別にそうでもない。山本さんのイラスト好きさに手元に置いている人が多いのではなかろうか。
冒頭に導入のコミックがあるんだけど、ここでの期待感が大きかっただけに、本編が残念な出来となってしまっている印象。
本文中に注釈があることに驚いた。「眷属」って単語に注釈が要るのかは甚だ疑問だけれども。
続きが出てもおかしくはない終わり方をしているが、刊行予定に新作っぽいがの上がってるんだよなぁ。まぁ、続きが出たところで買うつもりはないが。
燃:C 萌:B 笑:C+ 総:B
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・かまいたちの娘の毒舌はキレキレです 反ラノベ狂騒曲(2012/08)
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