煉獄姫

煉獄姫 (電撃文庫)
著:藤原 祐 イラスト:kaya8

人を殺すことで愛されようとしている。
なんて、どうしようもない矛盾なのだろう。

アルト姫の背中ペロペロ(^ω^)

すいません、言いたかっただけです<何なんだ

約8ヶ月の積み。第3シリーズ『アカイロ/ロマンス』を6巻で完結させた藤原さんが8ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
今回は藤原さん初のファンタジーということで。
イラストはMF文庫J『いつも心に剣を』やHJ文庫『相克のフェイトライン』でお馴染みのkaya8さん。

舞台は煉術で産業革命を起こした国、瑩国。
煉術とは異世界の扉を開き、そこから漏れ出す毒気を使って様々な現象を起こす技能。普通に魔法とかじゃなくて、リスクが当たり前にあるって設定にしちゃうところが厭らしいよな。

その体内に異界への扉を宿している第一王女アルトことアルテミシア。近付く人間は全て毒気にやられて死んでしまうという絶対的な孤独を抱えた少女。
だが、フォグという少年だけは毒気に絶対的な耐性を持っており、彼女のただ1人の友人として共に在る……という導入。

いやまぁ、判り切ってたけど、メディアミックス展開狙う気、一切無いよねw
鬱展開に突入すると、ほらきたwって思っちゃう。
俺はその段階で鬱終わりだと思ってたんだけど、エピローグに更なる突き落としがあったしなぁ。

読み出すまでは抵抗あったんだけど、1度読み出すとそんなに抵抗無く読めた。『アカイロ/ロマンス』はあんまり設定量がない状態で鬱話を読まされたから駄目だったのか。
煉術の設定を読んでるのは楽しいです。人体に害があるのが判り切っているのに便利で手放せないとか今のご時世、生々しくてアレだが。

後書きで昔、メディアワークス文庫で出すかも宣言したらしいけど、それは完全に立ち消えになったのかな。それとも『@HOME』がそれなんだろうか。

次は2010年11月に新シリーズ『@HOME 我が家の姉は暴君です。』、2011年1月にこっちの2巻です。

燃:A- 萌:B+ 笑:C 総:A

電撃文庫

Posted by お亀納豆