著：鴨志田 一　イラスト：溝口 ケージ

あの日にもらったやさしさが、今の自分を作っている。
きっと、これからの自分も作っていく。

2024年10月の新刊。約６日の積み。隔月刊行。
ドラマＣＤは興味無かったので通常版をチョイス。
表紙、これは美織なのか……？最終巻の表紙がその人選で合っているのかどうか……。

さて、美織と向き合い続ける咲太は遂に彼女の真意を知ることに。しかしそれは事態の集結を意味するものではなくて……。
流石に最終巻ということで、前巻よりはイラストが増えてはいるが、ほんの少しだけという有様。やはり溝口さんの体調復帰を待ってからの刊行にすべきだったって……(´･ω･`)

美織と決着して、そのままエピローグに行くと思っていたから、これは意表を突かれましたね。
最後は咲太自身の問題になっていくというのは完結巻としては相応しいか。

それぞれの人々のこれからは少し、ほんの少しだけ描かれていたが、もうちょっと詳しく教えてくれても良かったよな。特に理央に告白してきた後輩男子の結末が気になっちゃう。

巻末には溝口さんやアニメスタッフのコメントが掲載されており、逆に鴨志田さんの後書きは無い。だから怖ぇって。著者近影のコメントも本当に最低限って感じだし……。

総評

そんなわけで、幾度もアニメ化されることになった青春ラノベの代表作？な電撃文庫『青春ブタ野郎』シリーズ、全15巻でした。足掛け10年半。10年!?そんな長いことやってたの!?
まだ大学生編のアニメが控えているし、何かしら番外編的なものが出るかもしれないけど、一旦ここで総評を書いておきますね。

最初こそ『さくら荘のペットな彼女』に続くシリーズ！みたいな打ち出し方だったけど、終わってみればあちらよりも随分と湿度感の高い作品になったように思う。思春期症候群なんて出してくるんだから、もっと青臭くアツいテンションになるかと……。

それにもうちょいラノベらしいギャグやお色気が欲しかったなぁ。タイトルのブタ野郎から放たれるインパクトと本編の湿度感のギャップが後半に行くにつれて、どんどん酷くなっていってるしｗ

燃：C+　萌：A-　笑：B+　総：Ａ

シリーズリンク
・青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない（2024/08）

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青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない (電撃文庫)