文庫版 レインツリーの国
『今度は誰も見てないところがいいです』
L・O・V・E!
あまりのLOVE寄せに俺のテンションも思わずプリキュア・ラブリンクやわ<意味不明
これはアカンでぇ……。
新潮文庫2009年6月刊行物。約1年10ヶ月1週間半の積み。2006年9月に新潮社から刊行されたハードカバーの文庫化。
ハードカバーで一度読んでます。
本作は出版社の垣根を超えたコラボ作品で、アスキー・メディアワークスから刊行された『図書館内乱』の中に本作が登場するという仕掛け。
ハードカバー時は、ほぼ同時刊行で『図書館内乱』の方が刊行が僅かに早かったが、文庫化は、こちらが圧倒的リード。
さて、主人公、向坂伸行は、ある日ふと思い立って、子供の頃に読んだラノベの感想をネットで検索してみる。
偶然見付けた書評サイトの管理人ひとみにメールを送ったことで、2人のやりとりが始まるが、実は彼女には、ある大きな秘密があって……というお話。
ネットで好きになっちゃったから、こういうのもネットラブって言うのかな?みたいなことを『獣装機攻ダンクーガノヴァ』のエイーダが言ってたよな。『スパロボ』知識ですけども。
ヒロインが聴覚障害者ということで、その辺の要素を扱ったりもしてるけど、油断するとLOVE寄せで殺されるから気を付けましょうという。
間に重めの話を仕込んでおいて、最後に問答無用でLOVE寄せでバコーン!と殴りにくる構成がアレ。
LOVE寄せは良いんだけど、1点だけ腑に落ちない点があってなぁ。耳が聞こえないから後ろから来た自転車がベルを鳴らしても分からないって言うけど、そもそもベルを鳴らさないと通れないような歩き方をしてるは問題じゃないの?と思う。
耳が聞こえる聞こえない以前の話だけど、チンタラ歩くなら道のど真ん中なんぞ歩くなよと。
どうでも良いが、待ち合わせ場所にリックドムが来たら逃げますよね。
次は2013年6月に『文庫版 キケン』。
燃:C 萌:A 笑:B- 総:A
オリジナルリンク
・レインツリーの国(2006/09)
著者リンク
・文庫版 キケン(2013/06)
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