不思議系上司の攻略法
平日の私と休日の私。
どちらが本当の私だと思いますか━━?
メディアワークス文庫2010年11月の新刊。第6回電撃hp短編小説大賞銀賞受賞後、電撃文庫から『りんぐ&りんく!』で文庫デビューした水沢さんがMW文庫に登場。
ふわっとタイトルに惹かれて買ったんじゃなかったかなぁ。
入社5年目のSE、健二の職場にある日、年下の上司、真夜(まよ)がやって来る。有能な彼女に職場の人間は気圧されるが、健二は彼女が休日にメイド喫茶で働いていることを知ってしまって……というお話。
タイトルはいかにもドタバタラブコメといった風情ですが、そこはMW文庫。ラブコメは控えめとなっております。
ってか、これジャンルなんだよ。恋愛ものってほどではないし、サスペンスってほどシリアスでもないし。うーむ。
ジャンル分けには悩むものの、健二が真夜の秘密を知り、彼女を助けたいと思うようになっていく展開は個人的にツボ。
まぁ、どの辺が不思議系なのかという話ですが。不思議系って、絶対そういう意味で使うもんじゃないだろw
SEの職場風景とかは兼業作家だからこそ書けるものなのかなと思う。いやはや、読んでいて胃がキリキリするの何の。
あと、ハードウェアの中から大量のゴキブリが湧いてくるシーンはトラウマになりそうですw
まさかPDCAなんて言葉を目にするとは思わなかった。会社の研修で教わったけと、PとDしか憶えてなかったんだぜ。
後書きによると、『りんぐ&りんく!』とリンクしているような。
つーわけで、『不思議系上司の攻略法』でした。いや、完全攻略までいってないじゃん。もっとLOVE寄せすれば良かったのに。
燃:B- 萌:A- 笑:C+ 総:A
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません