【ラノベ】されど罪人は竜と踊る⑧ Nowhere Here【8巻・感想】

されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫)

著:浅井 ラボ イラスト:宮城

「泣くな」
「泣き顔には腹が立って殴りたくなる。殴った手が痛くて余計に腹が立つ。鼻血を出す顔も生意気で腹が立ち、さらに蹴りたくなる。蹴られて転がる動作も無様で腹が立って、殺したくなる。それがこの世界の現実で人間というものだ」

約四日の積み。隔月刊行。アナピヤ編下巻。あれ、何か今回ギャグスベってない?アナピヤで読者を萌えさせようとして失敗してる気がするなぁ。

ま、それはともかく、実際に娼館に行って女性をチョイスするところまで描くラノベってかなり珍しいんじゃね?つーかオンリーワンじゃね?知らんけど。

で、最後の絶望。アナピヤ死亡とかジヴとの別れとか絶望なんだけど、正直中盤の回想シーンが破滅的にグロかったので、最後の絶望が随分ソフトに思えてしまった。
だって、輪姦した後に拷問て。頭開いて脳味噌曝すだけで、十分グロかったのに、その後もっとえげつない描写があるんだもの。
でも、どんだけ拷問やっても咒式で生体機能を維持されて死なないという。
真剣に気分が悪くなっって、吐きそうになった。正直、ここまでやられると浅井さんの人格を疑わざるを得ない。いや、前から疑ってたけどw

拷問シーンの描写がやりたい放題過ぎて、レイプシーンがハートフルに見えてくるから不思議。

一方、今の世界が二巡目って、それ何て『アスラクライン』?こっちのほうが先か。

そういうわけで、もう踏んだり蹴ったりのアナピヤ編完結。これで長編は旧版に追いついた筈。
今更言うけど、ウォルロット編辺りで肌に合わないなぁと思っていた気がしないでもない。もう切ります。読むのしんどいw

燃:C 萌:C 笑:C+ 総:B+

アスラクライン (電撃文庫)
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Posted by お亀納豆