アリストテレスの幻想偽典 1.禁忌の八番目
著:永菜 葉一 イラスト:能都 くるみ
「ほら見ろ言わんこっちゃないと思いつつ、なんだかんだでフォローしてやる優しい妾の教育的指導ーっ!」
ファンタジア文庫2012年11月の新刊。約3ヶ月半週間の積み。
タイトル買いです。「幻想偽典」は「ビブリオダスト」と読みます。
第24回前期ファンタジア大賞選外デビュー。帯の編集さんのコメントを見る限 りでは、応募作を改稿したものっぽいんだけど、24回前期での永菜さんの応募作は最終選考落ちの「こいかぎ ~make the Ikagi story~」と1次落ちの「調律のイカロス」の2本。
タイトルから考えると、後者を改稿してるっぽいんだけど、普通出すなら最終選考作だよなぁ。うーむ、気になる。
イラストの能都さんは別名義でエロ漫画を描いたりしてるのか。
さて、眠り病に犯され、目覚めぬままとなってしまった妹を持つ主人公、直輝は偶然、幻想偽典という超常の力を使って戦う生徒会役員の弓川織絵先輩と怪人キルケゴールを目撃する。
戦いに巻き込まれた直輝もまた、幻想偽典を手にすることになって……というお話。
って、直輝って同レーベル『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』の主人公とモロ被りじゃないですかー!
実に香ばしい厨二全開異能バトル。幻想偽典の設定が香ばし過ぎるわ……。世界的に有名な大著をモチーフとした設定で、その内容と絡めたストーリーテリングがオサレ。
七種しか存在しない筈の『世界を規定せし書(クラス・ワールド)』の8番目とか、いかにもアレでZOKUZOKUする。
まぁ、そういう設定もさることながら、年上のお姉さん的ヒロインが実に良いと言わざるを得ない。
織絵先輩エロイな!けしからん!
相方のメフィさんが、これまた良い味出してんだよな。これは、ぬいぐるみ化までこぎつけるべき。
まだまだ伏せられている設定があるっぽいので、今後の盛り上がりに期待ですね。
次は2013年3月に2巻『時空支配の歯車』。
燃:A 萌:A 笑:C+ 総:A+
シリーズリンク
・アリストテレスの幻想偽典 2.時空支配の歯車(2013/03)
著者リンク
・いつか僕らが消えても、この物語が先輩の本棚にあったなら(MF文庫J、2020/08)
第24回前期ファンタジア大賞リンク
・勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。(金賞、2013/01)
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