【ラノベ】いつか僕らが消えても、この物語が先輩の本棚にあったなら【感想/ネタバレ】
著:永菜 葉一 イラスト:なび
「名も知らぬキミに私は言う。死にたいのなら小説を書け!」
MF文庫J2020年8月の新刊。約2日の積み。
ファンタジア文庫でデビュー後、KADOKAWA系列のレーベルを渡り歩いている永菜さんがМFに登場。完全にタイトル買いです。
暴力を振るう父に代わって自分と妹の生活費を稼ぐ主人公、海人(かいと)はある日出会ったお姉さん、朱音に小説を書くことを勧められる。
もう1人の主人公、浩太とライバル関係を築いて、小説執筆にのめり込んでいくが……。
作家ものではあるが、技巧についての話題や業界ネタというものは少なく、小説を書くことでしか生きられない者、様々な選択肢の中から敢えて小説を書くことを選んだ者、それぞれの生き様が描かれていく。
えぇ、年上のお姉さんに導かれながら作家を目指すとか最高やん……。海人の境遇がかなり重たいので自分もなりたい!というタイプのストーリーではないが……。
朱音さん、肩出しの私服やストッキングがえちえちなんだよなぁ。更に文芸部の先輩の皆さん、色んなタイプのお姉さんで良い……。
正直、本筋は海人と浩太、それに朱音さんの3人の関係性で進むので、大分存在感は薄いが、年上のお姉さんが沢山いるというシチュエーションだけでオイシイ……。
で、小説に対するスタンスの違いでぶつかりながらも切磋琢磨していく海人と浩太の関係性がアツいんだよねぇ。
時を経ても彼等のライバル関係は続いていく、というのが良いよね。
物語は1冊で綺麗に〆られており、流石にここから続刊したら惰性だろうな……。かといって出たらスルーも出来ない程度には面白かったのだが……。うーん。
燃:A 萌:A+ 笑:B- 総:A
著者リンク
・アリストテレスの幻想偽典 1.禁忌の八番目(ファンタジア文庫、2012/11)
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