〝葵〟 ヒカルが地球にいたころ…… <3>

“葵
原作:野村 美月 作画:CHuN(Friendly Land)

構成:山崎 風愛 キャラクター原案:竹岡 美穂

「ありがとう…本当にありがとう。きみはぼくのヒーローで最高の友達だ」

2013年3月の新刊。
表紙は順当に朝ちゃん。黙ってると、チョロいヒロインに見えなくもない……かもしれない。3巻にして完結巻。
ヒカルの約束を果たすため、是光は葵を遊園地へと連れ出すことに……。

ヒカルの望みを叶えるために奮闘する是光さんかっけー。そら、式部さんも胸キュンしてしまうわ。
一方、葵の正統派ヒロイン力の高さよ。黒髪ロングは正義。

ヒカルとの何ちゃってお別れのシーンは、消えないと判っていてもうるっときてしまう。見せ方が上手いよな。

そしてヒカルの死に隠された秘密。葬儀で見せた朝ちゃんの笑み……というところで終了。えっ、後味悪ッ!

総評

ってなわけで、随分と仕掛けの早かったコミカライズ、ファミ通文庫原作『〝葵〟 ヒカルが地球にいたころ……』全3巻でした。コミックスだけで言うと、足掛け9ヶ月か。
結構、刊行ペース速かったんだな。

柔らかい絵柄が原作にマッチしていて良かったよな。どうせならwebじゃなくて、雑誌掲載にしてくれたら良かったのに……。
そうでもしないと知名度が上がらない気がする……。面白いけど、話題になるような内容じゃないしなぁ。

ラノベのコミカライズとしては、クオリティ高い方だし、是非原作2巻以降もやってほしかったんだけど、今のところ告知は無い。
にしては、終わらせ方が不穏過ぎる気がするんだよな……。続きをやらないんだったら、多少、謎をチラつかせる程度で終わっておくべきだと思うんだが……。

『〝文学少女〟』のコミカライズのときは、どうだったけな。『死にたがりの道化』が終わって、すぐ『飢え渇く幽霊』が始まったんだっけ?

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A+

シリーズリンク
〝葵〟 ヒカルが地球にいたころ…… <2>(2012/12)