アスラクライン⑪ めぐりあい異世界(新装カバー)
著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ
「あたしは秋希とは違う。もしも塔貴也が私になにかを望むなら、あたしは迷わず彼に協力すると思う。あたしは彼の剣だから━━お姉ちゃんとは違うの」
「それがあたしの意志よ、夏目智春━━あなたがあたしに本気で勝つつもりなら、それ以上の強い意志でかかってきなさい」
表紙は紙をほどいた操緒。結構レアな気がする。妄想表紙は大アニアか秋希さんか。確か、秋希さんはこの巻で出番殆ど終わりだと思うから、秋希さんかな。
さて、一巡目の世界編前編。操緒、奏っちゃん、アニアと離れ離れになり、彷徨う智春は紆余曲折の末、橘高家に匿われることに。
奏っちゃんや成長したアニアとも再会し、一巡目に戻るため、行動開始。
世界の融合の影響で出現する使い魔の幼生体や財団の連中との戦いが繰り広げられる。
奏っちゃんは親から悪魔の血を継いでいるので、世界を渡っても悪魔から人間には戻らない筈。しかし、実際には奏っちゃんは一巡目に来たとき人間になっていた。
これは操緒が《鋼》に一巡目に飛ばされる直前に《白銀》の力を使って消滅寸前だった一巡目の奏っちゃんの身体を引きずり出し、非在化しかけていた奏っちゃんの身体と交換、二巡目の身体を無理矢理《白銀》の中に突っ込んで非在化の進行を止めているという状態にしたんだとか。つまり今の奏っちゃんは身体は一巡目、中身は二巡目という状態。なんつーややこしい。
だから代謝は止まるのに、何で操緒は成長しているのかと。
《白銀》は一巡目で造られ、二巡目に送られた。で、《鋼》の暴走で一巡目に戻って来たわけだが、結局、そのまま朽ちることになったらしく、一巻で智春が潮泉老人の邸宅を訪れたときに見た朽ちた機巧魔神って《白銀》のことだったらしい。あれ、二巻だっけ。後書きの十巻振りに回収出来た伏線って、これのことか。
ところで一巡目の炫部長はオールバックなんだけど、凄まじい違和感があるなw
部長と言えば、ぼさぼさの長髪みたいな。
そう言や、アニメのOPを改めて聴くと、凄ぇ歌詞が内容に合ってるんだよなぁ。
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