劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事

劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事 コレクターズパック+電キバ祭り [DVD]

「俺達、参上!!」

『電王』が人気過ぎて、去年の黄金週間に公開された特別番外編の映画。タイトルの「刑事」は当然のごとく「デカ」と読みます。
元々はVシネマとして制作されていたものを急遽大人の事情で劇場版にしたんだとか。言われてみれば、VS戦隊シリーズ臭い雰囲気だな。

放送中だった『キバ』もゲスト出演。電王とキバがダブル主役なのかと思ってたんだけど、『キバ』陣は完全におまけ扱いでした。
前座として、『モモタロスのキバっていくぜ!』が。イマジンズとキバットのコントです。

『電王』と『キバ』の世界が混ざっている時点で設定無視のお遊び的なストーリーであることは判っていたけど、『ディケイド』がある今なら、無理矢理並行世界の一つとしてカウント出来ないこともない気がする。
まぁ、無理矢理設定に添わせるよりは完全なエンターテイメントとして観た方が良いんだろうけど。

オーナーが所持していたライダーパスの予備がはぐれイマジンに盗まれた。犯人を探すために、オーナーはデンライナー署を設立し、警察の捜査に介入する。
もうこの冒頭に出た設定で大分フリーダムw

導入の戦闘ではモロに兎カラーのピンクラビットイマジンとホースファンガイアが登場。トータスイマジン、どんだけ使い回されるんだ……。
ホースはまんま『キバ』本編の使い回し。一応ファンガイアには同種族が居るって設定があったから、そこは問題無いのか。ラットファンガイアとか死ぬほどいっぱい居たしな。
はぐれイマジンの名はネガタロス。モモさんのスーツの改造だろうけど、誰だよ、命名したのw
キャストは緑川さんということで、狙い過ぎです。
彼は指名手配中のヤクザ黒木と組んで、最後に勝利する悪の組織を作り上げる。
ネガタロス自身もイマジンとファンガイアを手下として集めていた。

共同捜査のため、警察から鈴木刑事がやって来た。キャストは『ディケイド』でユウスケ役で絶賛出演中の村井さんです。

デンライナーの中に設立されたデンライナー署な地味に作りが凝っていて、壁に色々なポスターが貼られている。その中に、牙王が従えていたイマジン達が指名手配犯としてはり出されている。
となると、このストーリーは劇場版第一作を下敷きにしていないということになるな。ああ、設定周りは考えるだけ無駄だと判っていても考えてしまう……orz

オーナーはノリノリでデカ長を名乗ってらっしゃいます。何でデンガッシャー持ってるんだw

良太郎と鈴木刑事は捜査中、偶然、渡と静香に遭遇する。ブレザータイプの制服着てる静香可愛いな。
ここで注目したいのは今後恐らく二度と見れないであろうM渡。ワイルドな渡だが、そんなに違和感なかったな。

潜入捜査を行っていた侑斗とデネブ。U侑斗という面白い組み合わせが見れたので満足した。イマジン憑依合戦っぽい今度の『ディケイド』が楽しみだ。

最後の戦いではネガタロスがデンオウベルトを取り出し、ネガ電王に変身。電王の色違いというデザイン的には超手抜きだが、侑斗曰く「俺達が全員で掛かっても五分五分」らしい。
デンガッシャー(正確にはネガガッシャーかも)も使いこなし、ソードフォームしか無いのに、4モードに切り替えて攻撃してくる。更に各モードでのフルチャージも可能というチート性能。

ネガ電王に対抗するのは電王ソードフォーム。ゼロノスは新イマジン、クラウンイマジンと激突。
クラウンって何かのスーツの改造なのか?あんな感じのイマジン、テレビシリーズに居たっけ?

電王に変身している以外のタロウズは雑魚ファンガイアと戦闘。スーツを数だけ用意すると金が掛かるので、生身の人間の頬にファンガイアのペイントがされているだけという。予算……(´・ω・`)

何がびっくりするって、コハナ強過ぎだろw
ライナーフォームくらいなら倒せるんじゃね?そう言やライナーフォーム出て来なかったな。ゼロフォームも。もしかして、時系列的にクライマックスフォーム登場以降、ライナーフォーム登場以前なんだろうか。

ネガ電王の前に為す術が無い良太郎達。だが、そこへ渡がファンガイアの存在を知り、駆け付ける。
キバの登場で勢いづき、クライマックスフォームに。ダブルキックでネガ電王を撃破。チャージアンドアップのキックだったけど、電仮面は移動せず。

そのまま終了するのかと思ったら、ネガタロスはデンライナーネガ(?)で時を超えて逃走しようとする。
ということで最後は巨大戦。デンライナーネガにはギガンデスが搭載されていた。取り敢えず、使えるもんは全部使っとけと言わんばかりの展開。

デンライナー、ゼロライナー、キャッスルドランの合体攻撃で撃破するわけだが、どうやって時の流れの中に入って来たんだ、キャッスルドラン……。まぁ、時を超える扉が内部にあるくらいだから、それくらい簡単に出来るのかもしれん。

捜査に協力してくれたお礼ということで、鈴木刑事に彼が生まれる前に亡くなったという父親の姿を見せてあげることに。
そこで跳んだ22年前。当然のように音矢が出て来ます。

鈴木刑事のお父さんは、『剣』の始です。さらっと関係者出て来るなw
ネガタロスも倒せて、無事デンライナー署の目的は達成された。これでめでたく解散と思いきや、全然そんなことはなく、デンライナー署の活躍は続くのであった、というオチ。
そういうわけで、『電王』劇場版第2弾でした。設定周りを無視さえすれば、良質のエンターテイメント作品だったと思います。
劇場版『超・電王』でもディケイドはおまけ扱いなんだろうか……。

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映画,特撮

Posted by お亀納豆