戦う司書と世界の力 BOOK10
「どこかの誰かが、ほんの少し優しい気持ちになって、ほんの少し誰かを助けた。誰かが誰かを好きになり、誰かが誰かを守った。それが、巡り巡って世界を救った。
あの日、世界が救われたのは、つまり、そういうことなんじゃないかと思う」
2010年1月の新刊。半年振りの新刊。
いよいよ最終巻。ちゃんとアニメに追いつかれる前に出て良かった。まぁ、大分前に書き上がっていて、出版だけを遅らせてたんではないかと思うが。
武装司書オールスターで最終決戦。口絵と話の流れから出て来るのは判り切っていても、ノロティ、ヴォルケン、モッカニアあたりが出て来たときは盛り上がったな。総進撃という言葉が相応しい。
イレイアおばちゃんが大変なことになっていたのは壮大なツッコミポイントだと思う。説明無しなのかよ!w
最後の最後で武装司書達が仲間だったと気付いたハミュッツの二度目の死は涙を誘う。
後書きではアニメDVDの特典の書き下ろし短編の内容に触れられてるんだが、武装司書達の日常が語られるそうで、誰か買ってくれませんか。
総評
そういうわけで、みんな死亡してからが本番、スーパーダッシュ文庫『戦う司書』シリーズ全10巻でした。
萌え抜きで純粋にストーリーだけで読ませる筆致と死亡したキャラが次の巻で生前よりも活躍するといったことが当たり前のようにある構成の巧みさに何度も唸らされました。
完結した今だからこそ、もう一度一気読みしたいシリーズ。
ただ、活躍するとはいっても、そのキャラが既に死亡しているのは事実なわけで、そこは少し寂しいところでもある。終わってみれば、かなりの人数が死んでるよなぁ。
ところで、最終巻のイラスト見ていて思ったんだけど、アニメではノロティにかなりのおっぱい補正が掛かってるのね。
燃:A+ 萌:B- 笑:C+ 総:A+
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