アスカ -麻雀餓狼伝-

アスカ―麻雀餓狼伝 (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:吉村 夜 イラスト:BUNBUN

「僕でいいのか。これでも男なんだぞ、それはわかっているんだろうな」
「アスカは狼だけど、信義を守ってくれる。あたし、そう思ってあなたに賭けようと思うの」
「ギャンブラーなんだな、ユキは」
「生きるって、そういう選択の連続でしょ。生きること自体、ギャンブルなんだよ」

約3週間半の積み。ファンタジア文庫『RPG W(・∀・)RLD』でお馴染みの吉村さんがスーパーダッシュに何と麻雀小説で登場。ラノベにおける麻雀小説っつーと、メガミ文庫の『ナナオ・チートイツ』に続いて2作目かな?もっと昔にあったら知らんが。

イラストはスニーカー文庫『薔薇のマリア』やGA文庫、黒の『ポリフォニカ』でお馴染みのBUNBUNさん。相変わらず仕事し過ぎワロタ
仕事いっぱいあるのに、口絵8ページもあるの。

さて、本作は憧れの祖父の背中を追い、麻雀の世界へ飛び込んだ少年アスカの物語。様々な人と出会い、騙し騙されながら成長していく姿が描かれる。
一応、ラノベとしての体裁を保つためにメイドさんとかが出て来たりするが、ラノベっぽい部分と言ったら精々それくらい。親の有難さを説いてる作品って結構珍しい気がするなぁ。
あとはひたすら麻雀やってます。

超人麻雀度合いはほぼ無いと言って良い。その代わりなのかどうかは理解らんが、ストーリーに起伏を持たせるためにイカサマが登場します。こんなんやられたら勝てねぇなw

麻雀やる身としては普通に楽しめたが、最後がちょっと尻切れトンボに感じた。え、そんなさくっと勝っちゃうの?みたいな。大ピンチになったかと思えばそうでもなかったというのが拍子抜けしてしまった。
で、そのままエピローグも無く終わってしまうという。これは続刊希望。

最後の注釈を削って、もうちょっと本編を描いてほしかったな。注釈、そこまで要るかなぁ。あがり役一覧とか要る?

ところで、ヤクザ屋さんの言葉で「クンロク入れる」ってのは「ヤキを入れる」って意味らしいですね。怖ぇぇええええええEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
いや、そっち系の人が居るような雀荘に行く予定無いけども。

燃:B+ 萌:B+ 笑:C 総:A

ナナヲ・チートイツ (メガミ文庫)
ナナヲ・チートイツ (メガミ文庫)

スーパーダッシュ文庫

Posted by お亀納豆