【ラノベ】始まりの魔法使い1 名前の時代【1巻/感想】

始まりの魔法使い1 名前の時代 (ファンタジア文庫)

著:石之宮 カント イラスト:ファルまろ

この世界の魔法は、名前でできていた。

ファンタジア文庫2017年5月の新刊。約5日の積み。第1回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞作品。
最近ドラマガの特集を読んでいたら、ラノベには珍しく時代の移り変わりを描いていく作品ということが判ったので気になって購入。

異世界に竜として転生した主人公。原始時代に近い世界で、彼は先生として言葉や文化、そして魔法を伝えていくことになるが……。
年表みたいな目次の雰囲気がBATSUGUNですね。

プロローグでは竜歴6050年、恐らく物語の最終到達点となるのであろう時代が描かれている。ここでまぁキャラが出るわ出るわ。
挿絵も無しでどんどんキャラが出て来るから、導入でいきなり躓きそうになってしまった。一応ハーレムっぽい雰囲気だからフックの効果を果たしているかもしれんが……。

というわけで竜歴0年から本編スタート。エルフの少女ニナと一緒に生活しながら、少しずつ魔法とは何ぞやというのを解明していく流れが地道で好き。こういう徐々に世界が広がっていく感じが堪らない。

ニナがまた、こうちょっとキツイ感じなのが更に良い……。にしてもニナのお召し物、胴体の露出激し過ぎでは……。おっぱいが殆ど見えてまんがな。

もう1人のヒロイン、アイは健気系正統派美少女で、こちらも可愛いんだよなぁ。先生とのやりとりがいちいちハートフルで辛い。たとえその先に待っているのが別れだとしても……。

各章の頭に挿入されているフレイバー・テキストもブリブリ良い味出してる。確かに考えるの大変そうだけどな……。

というわけで思っていた以上に面白かった『始まりの魔法使い』でした。全体的に雰囲気作りが上手いんじゃないかなぁ。果たして竜歴6050年まで無事辿り着けるのか……。

ちょっとカクヨムを覗きにいったけど、早くも連載に追いついてるっぽい……。
次は2017年9月に2巻、2018年2月に3巻。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
始まりの魔法使い2 言葉の時代(2017/09)

イラストリンク
チートな飼い猫のおかげでレベルアップ。 さらに獣人にして、いちゃらぶします。(GA文庫、2016/11)

第1回カクヨムWeb小説コンテストリンク
豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい(特別賞、ファンタジア文庫、2017/02)
愛原そよぎのなやみごと 時を止める能力者にどうやったら勝てると思う?(特別賞、ファンタジア文庫、2017/03)

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