【ラノベ】15歳でも俺の嫁!2 即日同棲から始まる電子書籍革命【2巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:庵田 定夏 イラスト:はまけん。
「本を……いや、著者の想いを取り次ぐのが、俺たち取次の仕事だ」
かっけぇ。
2018年9月の新刊。約3年9ヶ月2週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。
業界を巻き込んだ大炎上の熱も冷めやらぬ内、賢一の前に現れた新たな15歳のJC、武美涼(たけみ・りょう)。彼女は歌って踊って書けるアイドル兼小説家。
とある事情から家に帰れない涼はアリサと電子書籍VS紙の本の売上対決を繰り広げることに……。
今回は出版業界を語る上で欠かせない電子書籍にまつわるお話。紙の本は電子に勝てないのか、そしてそこに取次や書店の存在価値は残っているのか……という世知辛いお話でもある。
紙の本や書店の重要性を説くと、行き着くのはそれがリアルな体験であること、やはりこの一点に尽きるであろう。
それに書店だと電子よりもたまたま目に入った本が当たりだったという体験がしやすいよね。
賢一はかなり精力的に作家にも書店にも働きかけて関わっていってるけど、実際の取次さんの仕事ってどんな感じなんだろう。意欲的な人は賢一みたいにバリバリやってんのかな。
涼はヒロインという意味でのライバルキャラとしてはちょっと弱かったかなぁ。書店を愛するアリサへのカウンターという意味ではしっくりくるんだけど、可愛い!というほどの気持ちは湧かなかったかな。黒ストは実に良いと思いますよ、えぇ。
むしろ涼より、涼を溺愛する兄、虎之助の方が良いキャラをしていたのではなかろうか。今回の敵役かと思いきや、むしろ頼れる兄貴分って感じ。
しっかりと自分の軸を持っていながら、異なる意見も受け入れる柔軟さが好き。
後書きが無かったので、この本が出た時点で打ち切りが決まっていたのかどうかよく理解らないが、この後3巻が出ることはなかった。オンリーワンな作品だし5巻くらいは続けても良かったと思うんだけどな~。一般受けする内容じゃないのは間違いないけど。
庵田さんはこの後も細々とノベライズや新作をМFから刊行しているので編集部と切れてしまったわけではない様子。
燃:A 萌:A 笑:B 総:A
シリーズリンク
・15歳でも俺の嫁! 交際0日から始める書店戦争(2018/04)
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