コンビニたそがれ堂
「ここはね、なんでも売ってる不思議なコンビニなんだよ。このコンビニにくる人は、なにか大切な探しものがある人なんだ。大事なものを探していて、それを心の底からほしいと思っている人だけが、この、たそがれ堂にたどり着くのさ」
ポプラ文庫ピュアフル。妹とオカンが薦めているようは気配がしたので読んでみました。こういう機会でもないと、一般は読まんからなぁ。
元々はポプラ社から児童書として出たものが、ジャイブからピュアフル文庫へと文庫落ち。そこから更に発売元がポプラ社になり、ポプラ文庫ピュアフルとして新装版が刊行されたそうな。ややこしいな。
どうでも良いが、ピュアフルって単語が妙に恥ずかしいよな。初めて読んだわ。
帯に「体質によっては村山早紀にかぶれることもあります」って書いてありました。何、この注意書き、こわい。
村山さんは元々児童書畑の人なのね。
さて、たそがれ堂とは上述した台詞のように、大切な探し物がある人だけが辿りつける不思議なコンビニ。
人間に限らず、そこを訪れるもの達のエピソードを描いたハートフル連作短編集。
夕暮れ時しか開いていないのにコンビにとはこれ如何に。
にゃんこが人間化して飼い主に会いに行くのは何ともラノベチックでアレですなぁ。いや、多分俺がラノベ脳過ぎるだけだな。
コンビニの店員のイケメンは各エピソードの主人公とほんのちょっと絡むだけなんだけど、もうちょっと出番があっても良いと思うんだよなぁ。
何故か、俺の中でのイメージが電撃文庫『我が家のお稲荷さま。』の恵比寿になってしまう件。
物語の舞台は風早(かざはや)街という所なのだが、この街を舞台にした作品はこのシリーズ以外にもあり、著者曰く、それらの作品群をまとめて風早街サーガというらしい。何それ格好良い。
とは言え、他のサーガに手を出したくなるほどではないんだよなぁ。
燃:C 萌:B- 笑:C 総:B
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