大正二十九年の乙女たち
「いざとなったら逃げるんやで。逃げるのは負けやない。次の勝ちのために逃げるんや。逃げて逃げて逃げまくるのも大事なことやからな」
約1週間半の積み。メディアワークス文庫4月の新刊。タイトルに惹かれて買いました。著者の牧野さんはこの辺に出て来るのは珍しい経歴の人だと思う。電撃文庫には『少年テングサのしょっぱい呪文』で登場済み。
大正時代の女学生とか超テンション上がっちゃう。
と思って読んだら、硬派なノリのライトミステリだったでござる。いや、ミステリと言って良いレベルなのだろうか……。
富士ミス初期にありそうな気配。
逢坂女子美術専門学校に通う4人の少女、千草、逸子、華洋、陽子はひょんなことから学校全体を巻き込んだ猟奇殺人事件に関わっていくことに……というお話。
LOVE寄せがちょっとでもあればなぁ。
どっちかっつーと、戦争の足音が近づく時代に懸命に青春を送る少女達の生き様を描きましたって感じだしなぁ。
たまには、こういうのを読むのも悪くはないと思うんだが、続刊が出ても買うレベルではないかなぁ、と。
燃:C 萌:C 笑:C 総:B+
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