あとみっく文庫,ハヤカワ文庫JA,雑記

『グイン・サーガ』が有名な栗本薫さんが亡くなったそうです。アニメが放映中だというのに、残念過ぎる。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 アニメが始まったときはちょっと手を出してみようかと思っていたけど、手を出さなくて良かった……。

 

 キルタイムコミュニケーションから七月に、あとみっく文庫なるものが創刊されるそうな。これは戦うヒロイン満載のコミック誌コミックヴァルキリーで告知されたそうで、同じようなコンセプトになるのではないかと言われている。

 ファーストラインナップは現段階では一冊のみで執筆者はジュブナイルポルノの人ということで、十八禁ではないものの、かなりエロス大解放になることが予想されるとか何とか。

 メガミ文庫やVA文庫やなごみ文庫くらいのポジションに落ち着きそうですね。

電撃ハードカバー

図書館危機

著:有川 浩  イラスト:徒花 スクモ

「稲峰関東図書基地司令に敬礼━━━━━ッ!!」

第3巻。今回も連作短編集。中編っぽいものも入ってるけど。
今回から人物紹介と粗筋が付きました。ちゃんと徒花さんの中で各キャラの髪型とか決まってるのね。

さて、前巻のラストで王子様の正体が堂上教官だと知ってしまった郁。ちょ、ラブコメ自重www

いや、テンポ良くて面白いんだけど。自爆回数が増えてきた堂上教官のツッコミも相変わらず素敵。でも、僕が面白いと感じるってことは、かなりラノベよりな文章になってるんじゃないかと心配したりもしてしまうわけだが。まぁ、一般の作品を殆ど読まんから傾向がよく分からんし、何とも言えんけど。

で、郁が母親と真っ向から激突したり、防衛部と業務部での諍いとか、稲峰基地司令の勇退とか、何だかえらいアツい展開が後半続くんですが。特に、「稲峰関東図書基地司令に敬礼―――――ッ!!」の下りのアツさは異常。これは予想外にアニメで映えるかもしれん。ただ、このテンションが月9で通じるのか、という気はする。

そして後書きで、あと1冊と言ってるけど、『別冊 図書館戦争』出るじゃん。しかも1巻。『いぬかみっ!』とおんなじで、書いてからメディアミックス決まったんだろうなぁ。

燃:A+  萌:C+  笑:A-  総:A+

文庫落ちリンク
図書館危機 図書館戦争シリーズ③(2011/05)

講談社BOX

DDD 2 (講談社BOX)

著:奈須
きのこ イラスト:こやま ひろかず

 

 其は恒温の最高速。

 不滅を矜る、灼熱の揺り籠(フォウマルハウト)。

 

 うわぁあああぁあああああああ、一巻より百ページくらい分厚くなってるぅぅぅううぅぅぅううう!!

 

 正直申しますと、読むの辛かったです。半ば流し読み状態でした。あかん、何が面白いのか理解らん……orz

 

 まぁ、それを言い出すとネーミングセンスの時点で好みに合わないのは判り切っているわけだが。

 

 そして、まさかの三巻への露骨な引っ張り。妹!妹!って、みんな思ってるだろうに、巻末には「カミングスーン」とか書いておきながら、一年以上出てないんじゃね?

 

燃:B- 萌:B 笑:B 総:B

講談社BOX

DDD 1 (講談社BOX)

著:奈須 きのこ イラスト:こやま ひろかず

 

 それは骨の軋む幽(しず)かな夜。

 花開くような、美しい命の音。

 

 講談社BOX。これも部室に放置されていたので、読んでみました。『空の境界』を呼んだ時点で、大分ぐんにょりしていたんだが、まぁ、別シリーズなら、またテイストも違うかなと思ったら、ちょっとコミカル要素が強くなったけど、概ね同じようなテンションでした。

 「DDD」は「Decoration Disorder Disconnection」の意。

 

 一応、他の奈須さんの作品と世界観は繋がっているとか何とか。

 

 表紙のキャラ、海江(カイエ)は美少女と見せかけて、男でした。何その嫌がらせのような設定。

 

 そしてフォントが気持ち悪い件。最初だけが演出でそうなってるのかと思ったけど、最後まで、ずっと同じフォントでした。普通の使ってくれ……(´・ω・`)

 

 まあ、一応二巻も読むか……。

 

燃:B- 萌:B 笑:B- 総:B

アニメ,ハヤカワ文庫JA

「彼はまるで――――まるで神のように強いわ」

 

 ハヤカワ文庫より刊行されている百巻超えの大長編ファンタジーが遂に衛星アニメ劇場でアニメ化。日曜の二十三時二十九分という恐ろしく視難い時間帯です。

 

 最近、映像化不可能と言われていた作品が映像化ってケースが増えてるけど、それって単にアニメにするものが無くなってるだけなんじゃ……。

 

 ラノベではないものの小説原作ということで気になったんで一応視てみました。

 

 って、製作、サテライトかよ!『しゅごキャラ』と『バスカッシュ』もあるのに大丈夫なの?

 内容は凄いNHKに相応しい内容でした。グインの格好がダサ過ぎてどうしようかと思った。一歩間違ったら変態だと思うんだ。

 

 あとは双子の姉の方、リンダがたくましいなぁと思った。

 

 三回くらいは視てみようかと思ったけど、どうせ何回も再放送するだろうし、取り敢えずは切りで良いか。

 

燃:B+ 萌:B- 笑:B- 総:B

講談社ノベルス

空の境界 下 (講談社ノベルス)

著:奈須
きのこ イラスト:武内

 

「オレ、おまえの部屋のカギ持ってない。不公平だろ、そういうのって」

 

 式がデレ期に入ったんですね、分かります。

 

 さて、下巻。特に巻き返しがあるわけでもなく、淡々と終了。何故こんなに盛り上がらないんだ……。

 蘊蓄の垂れ流しとかは結構好きなんだが、ストーリーテリングが今一つなんだよなぁ。

 

 まぁ、ごっつく面白かったら面白かったで、どっぷり浸かってしまいそうだから、これはこれで良かったのかもしれんが。

 

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B

コミカライズ,電撃ハードカバー

図書館戦争LOVE&WAR 2 (2) (花とゆめCOMICS)

作画:弓 きいろ 原作:有川

 

(――――今日は、嫌いな日じゃないです、教官)

 

 LOVE

 

 出たのは去年の八月です。ずっと積みっ放しでした。

 

 さて、LaLa掲載コミカライズ第二弾。取り敢えず風呂上がりの小牧教官はセクシー過ぎるので自重してください。

 

 あとはまぁ、多分原作通りに一巻の内容が進んでいきます。丁寧にやっているため、二冊使っても原作一巻終わりませんでした。

 

 少女漫画テイストはいかにもって感じがしないでもないですが、花とゆめコミックスに抵抗なんぞ微塵も無いので何とも思わんな。

 手塚の告白の下りなんかはいかにも少女漫画チックだと思うのは僕だけですかそうですか。

 

燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:A

コミカライズ,電撃ハードカバー

図書館戦争SPITFIRE! (1)

原作:有川 浩 作画:ふる鳥 弥生

 

「クマかああ――――――――っ!!

 

電撃大王で連載中の『図書館戦争』のもう一つのコミカライズが登場。20086月の新刊という事実は秘密だ。ずっと積んでました。

 

『とある魔術の禁書目録』なんかは二本のコミカライズを本編と外伝として差別化しているわけだが、これはもう一つのコミカライズ『LOVEWAR』と、どう差別化してくるのかとワクワクして読んだら、特に絵柄くらいしか差が見当たらねぇ……。

LOVEWAR』一巻の内容はあんまり憶えてないけど、

 まぁ、今後話が進めば取捨選択されるエピソードに違いが出て来るのかもしれんけど。

 

 作画自体は安定しているので安心。

 

 後書きで、しまぱん……だと……!?

 

燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:A

講談社ノベルス

九十九十九 (講談社ノベルス)

著:舞城 王太郎

 

「たぶん僕が美しすぎるんだよ、ツトム。僕はこの世に存在するには、美しすぎるんだ」

 

 講談社ノベルス。部室に置いてあったのを借りて来ました。タイトルは「ツクモジュウク」と読みます。

 

 え、舞城さんの作品って全部、こんな訳の理解らんテンションなの……?ミステリなのか何なのか。いや、メフィスト賞がこういうタイプの作家を輩出するための賞ですと言われたらどうしようもないけど。

 

 清涼院流水さんの作品と関連性があったり、他の講談社ノベルスの作家の名前が出て来たり、メタ要素が大量に仕込まれていたりと、読めば読むほどなんのこっちゃ理解らない。

 

 で、やっぱり無い記号の後のスペース。何、舞城さんの拘りなの?

 

 そういうわけで、『九十九十九』でした。このノリで六百ページはしんどいわ……。

 

燃:C 萌:C 笑:B+ 総:B

電撃ハードカバー

別冊 図書館戦争〈1〉
著:有川 浩 イラスト:徒花 スクモ

「もうな、俺はな、見た瞬間どこのアマゾネスかと思ったぞ。顔に返り血飛ばしてあんなにいい笑顔の女なんか初めて見たわ。あんなに返り血が似合う女も見たことない」

約11ヶ月2週間の積み。本編3巻を読み終わった時点で買おうと決意して、その後の新刊は全て初版で抑えたものの、図書館では『フルメタ』やら『伯爵と妖精』を借りるので忙しかったため、本編最終巻を後回しにしていたら、危うく1年積みにするところでした。

本編は完結したものの、アニメ放映中に新刊が出ないのはマズイということで、出たと思われる、後日談を描いた連作短編集。

帯に「恋愛成分が苦手な方はご健康のために購入をお控えください」って書いてあるだけあって、隙あらば読者を殺しにかかってくる。

堂上教官って郁の前では結構クーデレな気がする。

シリアス成分はかなり抑えめで、ほぼ完全にラブコメです。『とらドラ!』とかより圧倒的にラブコメしてると思う。

燃:B- 萌:B+ 笑:A 総:A+

文庫落ちリンク
別冊 図書館戦争Ⅰ 図書館戦争シリーズ⑤(角川文庫、2011/07)

シリーズリンク
別冊 図書館戦争Ⅱ(2008/08)