著:石田 衣良
「嫌だ。忘れることも許すこともできない。これは復讐なんかじゃない。やつらをそのままにしておいたら、ぼくは自分のことが許せなくなる」
文春文庫。『赤・黒』と書いて、「ルージュ・ノワール」と読みます。
研究室の知人に無理矢理貸されたので読む羽目に。粗筋見た時点で肌に合わないは判り切ってるんだが、読まんことにはケチのつけようもないわけで。
タイトルからも判るように、『IWGP』の外伝でサルを始めとして何人か共通のキャラが登場。だからこそ、ちゃんと刊行順に読みたいんだけど、正直そんな冊数を読む気になれません。
マコトも名前だけ登場。最近Gボーイズの集会に顔を出さないらしいが、裏で本編が進行しているんだろうか。
さて、こちらはしがない映像ディレクターのおっさん、小峰がカジノの売上を強奪するところから始まる。あっさりバレて、あわや人生を棒にふるところだったのを口先八丁で乗り切り、自分を嵌めた奴を探すことに。
そもそも裏社会の金に手を付けようとした時点で自業自得じゃね?と思うのは俺だけか?全然感情移入出来ないのは何故だろう……。
多分、小峰の生き方が全く憧れられないのと俺がラノベ脳になってるのが原因だと思うが。
ふと思ったんだが、本文中で「?」は使うのに「!」は使ってないんだよな。小説では「!」は使わないんだ、みたいな小洒落たポリシーでも持ってんのかな。
ラストはスパッと終了。もうちょっと余韻があっても良いんではないか。
というわけで、もう『IWGP』は読まないぞ!読まないったら読まないからな!
燃:C 萌:C 笑:C 総:B