角川文庫

人間失格・桜桃 (角川文庫)
著:太宰 治

「飲みすぎますわよ」
「やめる。あしたから、一滴も飲まない」
「ほんとう?」
「きっと、やめる。やめたら、ヨシちゃん、僕のお嫁になってくれるかい?」
「モチよ」
「ようし。ゲンマンしよう。きっとやめる」
そうしてあくる日、自分は、やはり昼から飲みました。

色んな意味で駄目過ぎるw

角川文庫。この本、初版が昭和25年10月なんだそうで。道理でボロボロなわけだ。ハドむ氏が大分前から部室に置いていたもの。最近、アニメ『青い文学』のDVDのCMを見て、興味が湧いていたところだったので、借りてきました。

収録作品は表題作の2編を含む6作品。面白かったのは以下の2本。

『人間失格』

表題作、その1。主人公のクズっぷりが素敵。クズの最上級、estを付けて、クズェストやな。
でも、やたらと女にモテる不思議。母性本能を直撃するのだろうか……。

喜劇名詞、悲劇名詞の当てっこゲームは面白そうでした。作品のネタ出しとかにも使えそうだよな。

『竹青』

これ、すげーどっかで読んだ記憶あるんだけど、どこで読んだか全然思い出せん。教科書だったのかなぁ。

最終的に嫁が絶世の美人になる勝ち組シナリオだけど、手の平を返したように態度を改める嫁はどうかと思うんだ。こっちから許すんならともかく。

まとめ

たまには、こういう昔の文学作品を読むのも悪くないですね。

燃:C 萌:C 笑:B 総:B+

角川文庫

嗤う伊右衛門 (角川文庫)

著:京極 夏彦

「情けにしても怨みにしても、受ける方にその気がなきゃア成り立たねェんです。哀れみを受ける方ってのはね、それが真実(ホント)は蔑みだったとしても、蔑まれてるたあ思わねえ。それが世間の約束ごとで。それを破っちまっちゃ始まらねえ。想いってのはねお岩様、どんな想いでもそのまンま相手に通じることなんかねエんです。想われる方が勝手に作り出すもので御座居ましょうよ。ですからね、いずれ━━喜ぶも怒るも━━お前様次第で」

中古。角川文庫。画像は映画に合わせたバージョンだと思うけど、俺が買ったのは格好良い方です。
図書館で借りれば良いような本を何故買ったかというと、古本市場の500円券の使い道が無かったからです。どうせ買うなら、もうちょっと状態の良い物が良かったんだが。

さて、京極さんの怪談シリーズです。題材はお岩様が有名な四谷怪談。これは時代小説なんだろうかなぁ。解説にはミステリでもある、みたいなこと書いてあるけど。

複数のキャラクタ―の視点から物語を描きだしていく手法はいつも通りか。この各要素が繋がっていく様が好きなんだよなぁ。油断すると内容についていけなくなるけど。

最初は価値観の違いによる些細なすれ違いなんだけど、そこに悪意が介入して、坂を転がり落ちるように絶望展開に進んでいく様はぞくぞくする。

以前に京都新聞夕刊で連載されていた『数えずの井戸』が全滅エンドだったから、もしやとは思ったんだが、案の定全滅エンドでした。
終盤、登場人物がざくざく死んでいくときの絶望感は異常。

やっぱり、この人の作品は面白いなぁ。いや、「面白い」という表現が適切かは難しいところだが。

燃:C 萌:C+ 笑:C+ 総:A+

映画リンク
嗤う伊右衛門 Eternal Love

シリーズリンク
角川文庫版 覘き小平次(2008/06)

著者リンク
文庫版 嗤う伊右衛門(角川文庫、2001/11)
文庫版 巷説百物語(角川文庫、2003/06)
文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし(角川文庫、2010/10)
分冊文庫版 ルー=ガルー 忌避すべき狼(上)(講談社文庫、2011/09)

厭な小説 文庫版(祥伝社文庫、2012/09)
文庫版 死ねばいいのに(講談社文庫、2012/11)
角川文庫版 幽談(角川文庫、2013/12)
文庫版 虚言少年(集英社文庫、2014/09)
文庫版 オジいサン(中公文庫、2015/02)
文庫版 書楼弔堂 破暁(集英社文庫、2016/12)
文庫版 虚実妖怪百物語 序/破/急(角川文庫、2018/12)
文庫版 ヒトでなし 金剛界の章(新潮文庫、2019/02)

JUMP j-BOOKS,MF文庫J,スーパーダッシュ文庫,一迅社文庫アイリス,角川文庫,雑記

買うもの無いなら古本市場の五百円券が無駄になるのも致し方ないかと思っていたんですが、月末の使用期限が近付くと、やっぱり惜しくなってくるワナ。
で、もう一度行ってみました。何とか+百二十円で券を使い切ることに成功。

・嗤う伊右衛門(角川文庫)
・ぬらりひょんの孫 浮世絵町綺譚(JUMP j-BOOKS)
嗤う伊右衛門 (角川文庫)ぬらりひょんの孫 浮世絵町綺譚 (JUMP j BOOKS)

の二冊を購入。『伊右衛門』は結構ボロボロだったんだけど、券を使うんだったら良いかなと。


さて、新刊の話。今月は25日が月曜のため、スーパーダッシュは公式発売日自体が22日に。MFは25日のままだが、土日補正で金曜発売。一昔前のMFなら、この日程で水曜か木曜には出ていた筈。ブツは、

・ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことをⅠ
・ぱんつぁのーと <3>
・ゼロの使い魔18 <滅亡の精霊石>
・天川天音の否定公式Ⅲ
・まよチキ! <2>
・ごくペン! <2>
・ダブルアクセス
ザ・ジャグル 1―汝と共に平和のあらんことを (ハヤカワ文庫 JA サ 9-1)ゼロの使い魔 18 滅亡の精霊石天川天音の否定公式〈3〉 (MF文庫J)まよチキ!〈2〉 (MF文庫J)ごくペン!〈2〉 (MF文庫J)ダブルアクセス (MF文庫J)
ぱんつぁのーと 3 (集英社スーパーダッシュ文庫 つ 2-3)

と、タイトルを見て気になっていた一迅社文庫アイリスの、

・パティシエは最強の魔術師です。
パティシエは最強の魔術師です。 (一迅社文庫 アイリス い 3-2)

を購入して、計十冊。おっと、一気に積み本が増えやがったぜ……。まぁ、毎月のことだが。

『パティシエ』は二十日発売だったんだけど、完全に存在を忘れてました。少女小説は新刊台に並ばないからなぁ。
一迅社アイリスの折り込みチラシは各作品のジャンルが明記されているところが面白いな。これは良い手法だと思う。普通の人はきっと興味無い作品の粗筋まで読んだりしないだろうから、アイコンっぽくジャンルを明記して興味を抱き易くしてると思われ。

スーパーダッシュは今月は『ベン・トー』の新刊があるためか、先月は『ベン・トー』とセットだった『カンピオーネ!』の宣伝が丸々一ページに。
『ベン・トー』は初回限定栞か何かが付くらしいし、勢い凄いな。
ベン・トー 5 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-7)

そう言や、『初恋マジカルブリッツ』って未だにアニメ化発表されないけど、もしかして完結を待ってのことなのか?

『戦う司書』は最終巻が登場。『BOOK10』って巻数のカウントが付いてるんだけど、こんなん今まで付いてたか?多分、アニメ化に際してナンバリングしたんだろうな。『フルメタ』とかもそうだけど、最初からナンバリングすりゃ良いのに……。
ナンバリングしないのは何巻目から読んでも楽しめるって意味らしいけど、本当にそれで売り上げに影響すんのかな。まぁ、続きものと知らずに途中の巻から買っちゃうって可能性はあるか。
戦う司書と世界の力 BOOK10 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 1-10)

『魂振』シリーズの北沢さんの新作『一天四海(いってんしかい)のマーガレット』は名作の翻案らしい。それってガガガの跳訳的なこと?最近、ガガガは出してないみたいだけど。

来月の新刊で気になるのはファンタジア文庫『RPG W(・∀・)RLD』の吉村さんとスニーカー文庫『薔薇のマリア』のBUNBUNさんのコンビで送る麻雀ラノベ『アスカ ~餓狼伝~』とHJ文庫『くじびき勇者さま』の清水さんの新作『どらごん・はんたぁ』一巻。
スーパーダッシュに余所から、そこそこ知名度のある人が来るって珍しいんじゃね?

MFの方では『ゼロ使』の新コミカライズの情報が。タイトルは『ゼロの使い魔 シュヴァリエ』で、作画は緋賀ゆかりさん。新しい切り口のコミカライズなのかと思いきや、単純に望月さん版コミカライズの続きだそうで。何で作画担当交代したんだろう。
つーか、こういうことされると、コミックス買わんといかんのか判断に困る……(´・ω・`)
何にせよアニメ四期フラグですよね。

『かのこん』の粗筋で、ちずるさん留年クソ吹いたwwwwwww
なんちゅーヒロインだ。
かのこん〈14〉どきどき☆らぶれっすん (MF文庫J)

『剣の女王と烙印の仔Ⅳ』では表紙からミネルヴァが降板。代わって登場したのはフラン。
同じく『いつも心に剣を④』では今までユユ単独だった表紙にレーレが登場。
奇しくも同じ巻数で表紙に変化が出るというのは面白い。ただ、個人的には三巻までメインヒロイン一人という構成にしたのなら、最後までそれで貫いてほしいです。
剣の女王と烙印の仔〈4〉 (MF文庫J)いつも心に剣を〈4〉 (MF文庫J)

来月の新刊は二巻多過ぎワロタ状態。記載されてるだけでも八冊あるw
これは下手な鉄砲数撃ちゃ当たる方式のMFのレーベルカラーをよく表してるな。

公式サイトでは十二月発売から延期された『ミカヅチ』がラインナップに入ってるんだけど、チラシには記載無し。『銃姫』最終巻も記載されていなかったし、MFは結構ギリでラインナップに押し込んでくる傾向があるな。
新刊予定から消えるのはぐんにょりするけど、現れるのは嬉しいから良いんだけど。

一般小説

純潔ブルースプリング

著:十文字 青

「ちゃんと気合い入れて、勝ってこないと、許さないから」

第7回角川学園小説大賞特別賞受賞作品が何とびっくりイラスト無しのソフトカバーで登場。
角川は結構、受賞作品でデビューさせずに新作を書かせてデビューさせるってパターンがあるけど、デビューから数年後に、受賞作品が書籍化されるのは異例の事態だと思う。
受賞当時の03年ではラノベ界における、こういった作品を受け入れる体制が整ってなかったから、十文字さんのお得意の心理描写を残した上で、ファンタジーというオブラートに包んで『薔薇のマリア』を書かせたのかな。
それで、ここ一二年で十文字さんのネームバリューが一気に上がってきたから出してみようって流れか。
面白いことに、帯に「『薔薇のマリア』の十文字青」って煽りが無いんだよな。これはラノベを読まない層へ売り込んでいく戦略なのかな。

で、ストーリーですが、そう遠くない未来、月が落下してくると言われる世界に生きる、個性的な六人の高校生の青春を描く。
びっくりするくらい、いつも通りの十文字青さんでした。心理描写のノリとかキャラのイカレ具合とか。

これまでに出た十文字さんの作品の中で言えば、一番近いのは『ぷりるん。』かな。あれからラノベ要素を抜いた感じというのが近いか。
確かにこれ、ラノベの形式でデビュー作として出したら売れなそうだな……。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A-

著者リンク
いつも心に剣を①(MF文庫J、2009/02)
ぷりるん。 ~特殊相対性幸福論序説~(一迅社文庫、2009/07)
ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?(角川スニーカー文庫、2009/10)
ぼくのうた(幻狼ファンタジアノベルズ、2010/07)
黒のストライカ(MF文庫J、2010/10)

メガクルイデア(幻狼ファンタジアノベルズ、2011/01)
全滅なう(一迅社文庫、2011/08)
聖断罪ドロシー01 絶対魔王少女は従わない(スニーカー文庫、2012/08)
一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~(MF文庫J、2012/08)

文春文庫

赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝 (文春文庫 (い47-7))

著:石田 衣良

「嫌だ。忘れることも許すこともできない。これは復讐なんかじゃない。やつらをそのままにしておいたら、ぼくは自分のことが許せなくなる」

文春文庫。『赤・黒』と書いて、「ルージュ・ノワール」と読みます。
研究室の知人に無理矢理貸されたので読む羽目に。粗筋見た時点で肌に合わないは判り切ってるんだが、読まんことにはケチのつけようもないわけで。

タイトルからも判るように、『IWGP』の外伝でサルを始めとして何人か共通のキャラが登場。だからこそ、ちゃんと刊行順に読みたいんだけど、正直そんな冊数を読む気になれません。
マコトも名前だけ登場。最近Gボーイズの集会に顔を出さないらしいが、裏で本編が進行しているんだろうか。

さて、こちらはしがない映像ディレクターのおっさん、小峰がカジノの売上を強奪するところから始まる。あっさりバレて、あわや人生を棒にふるところだったのを口先八丁で乗り切り、自分を嵌めた奴を探すことに。
そもそも裏社会の金に手を付けようとした時点で自業自得じゃね?と思うのは俺だけか?全然感情移入出来ないのは何故だろう……。

多分、小峰の生き方が全く憧れられないのと俺がラノベ脳になってるのが原因だと思うが。

ふと思ったんだが、本文中で「?」は使うのに「!」は使ってないんだよな。小説では「!」は使わないんだ、みたいな小洒落たポリシーでも持ってんのかな。

ラストはスパッと終了。もうちょっと余韻があっても良いんではないか。

というわけで、もう『IWGP』は読まないぞ!読まないったら読まないからな!

燃:C 萌:C 笑:C 総:B

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)
池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

文春文庫

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

著:石田 衣良

最初はちょっと勇気がいるかもしれないけれど、ネクタイや制服のえり元をゆるめて道端に座ってみる。そうしたら、今までに見たことのない世界がきっと見えてくると思うよ。

文春文庫。研究室の知人Mがガンガンお薦めしてくるので、そんなにおもろいんかと思って借りてきました。
ドラマ化もされた、池袋西口公園周辺の若者達の青春を描くライトミステリーってところか。一応、ジャンルとしてはミステリに分類されてるらしいけど、ミステリ色は相当薄い。

短編連作集なんだけど、どうにも後一歩盛り上がらないと言うか何と言うか。まぁ、そんな盛り上げてどーのこーのって内容でもないのかもしれんけど。気だるい雰囲気を楽しむと言うか。

サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)なんか、冷静に考えたら、えらいことになってる筈なんだけど、誠達の日常自体が個人的には荒んでると感じるので、あんまり深刻な感じがしないんだよな。
あと、誠の一人称の文体がどうにもMF文庫Jの『ギャルゴ!!!!!』を彷彿とさせる。

結論、好きな人はたまらなく好きなんだろうなぁ。取り敢えず三巻くらいまでは読むか。

燃:B- 萌:C 笑:C+ 総:B+

コミカライズ,創元推理文庫

春期限定いちごタルト事件 後(Gファンタジーコミックス)

原作:米澤
穂信 作画:饅頭屋 餡子

 

 いつか掴むんだ、あの小市民の星を。

 

 二月末に発売でした。小山内さんの狼としての本性が露わになる下巻です。ネットで調べて知ったんだけど、これって不定期連載だったのね。何で不定期だったんだろう。誌面の都合か、米澤さんの都合か、饅頭屋さんの都合か。

 

 狼化した小山内さんは怖いけど、ワイルドな小山内さんもそれはそれで。笑顔で復讐してるところとか怖過ぎる。踏まれたい(ぇ

 

 これで終わるのは惜しいなぁ、原作は続きあるんだし、それもコミカライズしてくれないかなぁって思ってたら、巻末に『夏季限定トロピカルパフェ事件』コミカライズの告知があって、らっき!

「夏の小市民はちょっと大胆」って、どんなキャッチフレーズだよw

 

 はいはい原作読みたくなってきた俺の負け。

 

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A

コミカライズ,創元推理文庫

春期限定いちごタルト事件 前 (Gファンタジーコミックス)

原作:米澤 穂信 作画:饅頭屋 餡子

 

「あ…その…場を繋ごうと思って……」

 

 小山内さん可愛いよ小山内さん。

 

 はいはい、原作切ったのにコミカライズ買った俺の負け。だって、まいじゃー推進委員会がやたらと推すんだもの。

 Gファンタジーコミックスで去年の三月頃に出たもの。

 

 小市民を目指す小鳩君と小山内さんが日常の謎に挑まざるを得なくなる青春ミステリ。

 とかまぁ、そんな前置きはともかく、小山内さんが可愛いんですよ!セーラー服+カーディガンとか私服のロングスカートとかツボ過ぎる……。

 

 そういうわけで下巻注文中。

 

燃:C 萌:A+ 笑:B- 総:A

ハードカバー

レインツリーの国
著:有川 浩

もう言うてまうけど、俺ひとみさんのことメールのラリーやってた頃からずっと、カオも知らん頃から好きやったから。待ち合わせ場所にリックドムみたいのが来ても「友達からお願いします」って言えるくらい好きやったから。

さて、『図書館内乱』からのスピンオフ作品です。年の差カップルのエピソードに出て来た本を実際に執筆しちゃうというアレ。この本自体は新潮社からの出版。

流石にスピンオフまで自衛隊みたいな感じというわけではなく、普通に恋愛ものです。相変わらずLOVE寄せが凄い。恋愛小説って、何でもこんなもんなのかな。

感心したっつーか驚いたのは、冒頭で普通に「ライトノベル」って言葉を使ってるということ。この作品を読む人なら、そのカテゴリー自体知らん人が多いんちゃうかなと思うねんけど。
それと、女の子相手にリックドムって言ったって伝わんねぇだろw

この2つで、俺の中で有川さんの作家としての好感度が上がりました。こりゃ『クジラの彼』も読まなきゃならんか。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A-

文庫化リンク
文庫版 レインツリーの国(2009/06)

著者リンク
文庫版 空の中(角川文庫、2008/06)
シアター!(メディアワークス文庫、2009/12)
三匹のおっさん(ハードカバー、2009/03)
文庫版 阪急電車(幻冬舎文庫、2010/08)
文庫版 フリーター、家を買う。(幻冬舎文庫、2012/08)
文庫版 植物図鑑(幻冬舎文庫、2013/01)
文庫版 県庁おもてなし課(角川文庫、2013/04)
新潮文庫版 キケン(新潮文庫、2013/06)
新潮文庫版 ヒア・カムズ・ザ・サン(新潮文庫、2013/09)
文庫版 ストーリー・セラー(幻冬舎文庫、2015/12)
文庫版 空飛ぶ広報室(幻冬舎文庫、2016/04)
文庫版 旅猫リポート(講談社文庫、2017/02)
文庫版 明日の子供たち(幻冬舎文庫、2018/04)
文庫版 アンマーとぼくら(講談社文庫、2020/08)
文庫版 みとりねこ(講談社文庫、2024/04)

アニメ,講談社文庫

「此処は久保の中なんだよ」

関口先生の挙動不審っぷりと久保の中発言が否応なしに最終話へと物語を盛り上げていく。
アバンの関口先生の作品「目眩」では黒衣の男役で京極さんが出演。この人、自分の作品が映像化されると、ちょくちょく出演するらしいな。

ところで、アニメでは伊佐間が序盤で出て来ていないが、どうやって最後の伏線回収するの?

燃:B+ 萌:B+ 笑:C 総:A+

反復リンク
2回目

エピソードリンク
第十一話「魔窟の事」
最終話「魍魎の匣、あるいは人の事」

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