ぼくと彼女に降る夜 ルナティック・ルーラー~狂濫を征する者

ぼくと彼女に降る夜 ルナティック・ルーラー~狂濫を征する者 (富士見ファンタジア文庫)

著:八街 歩 イラスト:深崎 暮人

「ナイト――わたしはあなたと一緒に、わたしのもう一つの夢を実現させたいと思うわ。そしてそれができるのは、わたしの隣にいてほしいのはあなたしかいない、今でははっきりそう思っている」
「ナイト――好きだわ。愛していると言ってもいい。だからもう、わたしから離れないで」

約半年の積み。四ヵ月振りの新刊。シリーズ第五巻。後回し後回しにしていたら、半年も放置しちゃったよ。
さて、エリザベート編下巻。表紙は前巻と対の構図になっているので是非並べてみてください。

遂に日本にやって来たエリザベート。《星辰の祭壇》を発見するも力を得るには至らず、ナイトとヨルの連携の前に敗れ去ることに。
それでも死ななかったから、前巻のキョウシロウみたいなことになるのかと思いきや、最後は自らその生命を絶った。最期までやりたい放題だったなこの人。自分の腸を引きずり出して咀嚼するとかどんだけ。

そしてナナの中のもう一つの人格はどうやら先生(マイステリン)のようだ。どのタイミングで入ったんだろうか。

全体として見たら面白いんだが、擬音を使い過ぎなのがちょっと引っかかるところ。腕が吹っ飛んだりとハードな戦闘で擬音が多様されると、どうにも拍子抜けするんだよなぁ。

後書きによると、これから終盤戦だそうな。
そう言えば、今回マイが出て来なかったけど、ホントに死んじゃったのかな。
次は七月。とっくに出ています。

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