かまいたちの娘は毒舌がキレキレです 反ラノベ狂騒曲
「なんというか、色んなラノベ読んだけど、つきつめるとどれも同じなんだよね。基本的に、鬼畜メガネかメガネ抜きの鬼畜メガネかガテン系さわやかマッシブ青年が草食系美少年の主人公を凌辱するじゃない」
「お前、さてはラノベの話してないな」
スマッシュ文庫2012年8月の新刊。約2週間の積み。『破小路ねるのと堕天列車事件』からは2年3ヶ月振りか。
事前に全くチェックしてなかったんだけど、ふと書店で見かけて、タイトルに「ラノベ」って入っていたので、ついつい買っちゃいました。
タイトルに「ラノベ」って入れておいたら、俺が釣られると思ったら大正解なんだからね!
冒頭こそ、ラノベでラノベ批判しちゃう俺カッコイイ小説の様相だったんだけど、途中から登場人物達が世界各国の妖怪や神などの能力を持つ存在であることが判り、伝奇アクションバトルのノリへと変化していく。
俺、長文タイトルは嫌いじゃないけど、タイトルと内容が合っていないのは好きじゃないんだよな。
妹ものが多いスマッシュ文庫で妹もの批判ってのは、わざとなの?
著者のブログによると、タイトルは著者の意向を無視した編集部が考えたらしい。
ってか、木戸さんはラノベのメイン読者層がミステリを求めてないという意見に懐疑的らしいけど、富士ミスが方向性変更の上に潰れた事実を考えたら理解りそうなもんだよなぁ。
まぁ、ミステリっぽいタイトルにしたら駄目なのはともかく、こんなふざけたタイトルにする必要は皆無だと思うけど。
うーん、予想を裏切るという意味では良いのかもしれないけど、個人的には悪い方向に裏切られたとしか……。
表紙のイメージだと、破天荒なヒロインがラノベ批判をしながら校内で大暴れするもんだとばかり……。
燃:C 萌:B- 笑:B- 総:B
著者リンク
・破小路ねるのと堕天列車事件(2010/05)
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