妄想少女 そんなにいっぱい脱げません!?
著:東 亮太 イラスト:ちこたむ
「タコ×女の子は日本の伝統じゃん」
約三ヶ月半週間の積み。デビューシリーズ『マキゾエホリック』が大々的にプッシュされたにも関わらず三巻であえなく打ち切りを食らった東さんが遂にスニーカーで復活。それまでに角川つばさ文庫から『ゲゲゲの鬼太郎』のノベライズなんかを書いていたようだ。タイトルは「もうそうが~る」と読みます。
さて、正直、どう見てもイラスト本です。本当に有り難う御座居ました。と書くことになるんじゃないかと予想していたんだが、意外や意外普通に楽しめました。イラストの比重が大きいことは否定しないが。
口絵でスク水エロイよスク水!ってなってたら、ちっちゃい字で「本編ではスクール水着の着用はしておりません。妄想です」って書いてあって吹いた。妄想なのかよ!
ヒロイン、紗衣(さえ)の水着イラストも完全な妄想だしなぁ。
ストーリーは主人公、光宏のお気に入りの同人絵師のサイトから二次元美少女が飛び出してくるところから展開する。最近多いよな、二次元からヒロインが飛び出てくる話。
『ラブ★ゆう』とか『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』とか。
注目したいのは、飛び出て来たキャラクターがあくまでも二次元美少女であるというところ。『アイマス』とか『ドリームクラブ』とか『タイムリープ』とか、そういう感じと思えば良いのか。
連作短編集のような形式を採っており、基本的には一エピソード毎に一人の二次元美少女が登場し、そのキャラを巡って、ドタバタ騒ぎが起こる。えっちぃイベントもあるよ!といった感じ。
合間の萌え談義が結構難しい。スク水萌えとは何ぞや?と言われても言葉に出来ねぇ。
章と章の間にはラフイラストが掲載されている。巻末に載ってるのは時々あるけど、本編の途中にってのは珍しいんじゃないかなぁ。
十二月に二巻の発売が決定しているからか、全然話が終わってません。まぁ、終わらせるほどの内容がそもそも無いという見方もあるが。
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A
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