やがて魔剱のアリスベルⅢ 熾る不死鳥

やがて魔剱のアリスベル (3) 熾る不死鳥(ダスク・カリエンテ) (電撃文庫)
著:赤松 中学 イラスト:閏 月戈

「刀になれ、静刃。折れず、曲がらず、いかなる艱難辛苦にも耐え、耐え━━ただひたすらに斬って、斬って、運命を斬り開く刀になれ」

2013年5月の新刊。約1ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
サブタイは「ダスク・カリエンテ」と読みます。

さて、早くもラス一となった鳳の欠片。最後の1つを持っていたのは鵺ということで、ビビは文字通り生命を賭けて、欠片を奪いに行く。
復活した鳳だったが、その場に現れた鵺の圧倒的な強さに、静刃達は為す術が無くて……。

凄い勢いで仲間達がバッサバサ殺されていくという驚きの展開。それに静刃の腕や眼球は無くなるわで。
まぁ、何でもアリの世界観だから何かしらの方法で復活するのは分かり切ってるんだけど、それでも結構衝撃的でしたね。

激闘の中で《妖刕》として覚醒する静刃。やだ、凄くベタ……。だからこそ盛り上がるんだけども。

パワーアップした静刃に敵わなくなった鵺は過去へ跳んで、昔の静刃を殺すことに。それを追った静刃は図らずも、かつて自分が出会った謎の男の正体を知ることになるのだった。

謎も回収したし、強敵も倒したしで、このまま終了するのかと思いきや、別にそんなことはなかったんだぜ。
シリーズを通して、鳳凰戦役を戦っていくんだと思っていたけど、最初のエピソードが鳳凰戦役編ってだけだったんだな。

現代へと戻ろうとする静刃達の前に現れたのは、あの双剣双銃のアリアだった……というところで続く。
おいおい、この引きはズルいだろw

アリアが相棒がどうのこうの言っていたから、キンジと出会った後なんだろうけど、今一つ時系列がよく理解らない。
『アリア』の方では、《妖刕》と《魔剱》が欧州で活躍しているって話だったけどなぁ。

燃:A+ 萌:A- 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
やがて魔剱のアリスベルⅡ 蒼穹の戦線(2013/01)
やがて魔剱のアリスベル ヒロインズ・アソート(2013/09)

世界観リンク
緋弾のアリアⅩⅣ 招かれざる海霧(MF文庫J、2013/04)
緋弾のアリアⅩⅤ 哿と銀氷(MF文庫J、2013/08)

電撃文庫

Posted by お亀納豆