劇場版 機動戦士ガンダムOO -A wakening of the Trailblazer-
凄過ぎて、どうにかなりそうだった。
観終わった後、こんなに消耗するなんて……ってなりました。
導入
テレビシリーズ最終回の最後に告知されてから、1年半、遂に公開されました。『ガンダム』の映画って、ちょくちょくやってるっていう印象があるんだけど、新規カットを追加した総集編でない完全新作は実に19年振りなんだそうで。
本当は公開初日の9/18に行きたかったんだけど、その日は生憎『ポケモンBW』の発売日だったので断念。その1週間後も、まだまだポケモンを楽しみたいから見送って、公開3週目を選択。
パンフレット
通常版の他に4人のガンダムマイスター仕様の特別版があるってどういうことなの?専用の表紙と、キャストインタビューが収録されてるんだとか。
「ガンダムのパンフレットください」って言ったのに、どのバージョンが訊かれなかったってことは既に売り切れだったんだろうか。
待ち時間
早めに着いたから、シアターの前の椅子に座って読書してたんだけど、前の上映が終了間近になると、シアターの扉が開けられて、クライマックスシーンが聞こえてきたんですが……。
駄目じゃねーかw
アホか、MOVIX京都。
来場者特典
裏面にショートショートの掲載されたキャラカード。フェルト率が異常に高かった模様。カード繰ってないんだろうな。
舞台
テレビシリーズ終了から2年後。地球連邦は新政権の元、軍縮し、融和政策を押し進めていたが、小さな不和は世界中に依然として存在していた。
映画『ソレスタル・ビーイング』
政府がアロウズが全部悪いというイメージを市民に植え付けるための娯楽映画。見ていると、少しずつ劇中劇と判ってくる仕組み。
何故か、アロウズのボスはアレハンドロさんになっており、まさか今更ハイクオリティでアルヴァトーレやアルヴァアロンを見ることになるとは……。
ガンダムマイスターの中に、あからさまなロリ美少女が入っていて吹いた。
刹那・F・セイエイ
グラハムが少年少年呼んでいたが、もう20歳になってるよね。
大分、精悍な顔つきになったか。
ロックオン・ストラトス
活躍してたんだけど、他のマイスターに比べて、あまり印象に残っていない。他はここぞ、っていう見せ場があったと思うんだが……。
アレルヤ・ハプティズム
メカアクションだけでなく、生身のアクションシーンにも恵まれていた人。あまりにも生身で、別の映画かと思うw
ふと思ったんだけど、アレルヤとハレルヤが入れ替わりながら、マリーとエロいことする同人誌ありそうですね。
ティエリア・アーデ
エルスの出現に際して、再び肉体を得て復活。まぁ、すぐにラファエルの自爆で肉体消し飛んだけども。
最後のホログラムのミニティエリアがギャグに見えて仕方がない。
ソーマ・ピーリス/マリー・パーファシー
アレルヤと共にガンダムハルートに搭乗。人格的にはマリーなんだろうけど、マリーって呼んでるのはアレルヤだけなのか。
他は大体ピーリスさんって呼んでるのね。出撃のときにアレルヤはソーマ・ピーリスと言っていたわけで、どうにもややこしい。
キャストにもピーリスと書いてある。
フェルト・グレイス
2年の間に心境の変化でもあったのか、ショートカットに。前の方が可愛かったと思うんだが。
のっけから、せっちゃん好き好き光線が出過ぎていて吹いたw
しかも終盤では目覚めたせっちゃんの手を握っているという超ヒロインっぷり。ここで誰もが姫の完全敗北を悟ったことだろうw
この後に満塁さよならホームランが待っているとは誰が思っただろうか。
ミレイナ・ヴァスティ
2年で外見が一番変わったのはこの人。大人の女に脱皮中らしいが、まずはその喋り方を直さんとなぁ。
沙慈・クロスロード&ルイス・ハレヴィ
PTSDで入院しているルイスの元に通いながら、仕事をする沙慈。仕事場ではルイス関連で結構わがままを聞いてもらっている様子。彼の愛の深さに涙。
物語初期のラブコメっぷりはなりを潜め、今では落ち着いたカップルの風情。
ルイスはまた髪を伸ばし始めたのね。
グラハム・エ―カ―
連邦でまともに軍人やることにしたらしい。グラハムらしい台詞はあったけど、迷言っぽいものが無かったのが残念と言えば残念か。
にしてもブレイヴかっけー。
ビリー・カタギリ&ミーナ・カーマイン
何故かラブコメしているこの2人。最初、何でネーナがおるねんと思って、ビックリしたけど、どうも遺伝子提供元がこの人みたい。殆どネーナと一緒です。
ビリーに付きまとうようになった経緯が激しく気になるわw
パトリック・コーラサワー&カティ・マネキン
何で結婚したのに名字そのままなんだろう。つーか、コラ沢さんはいつまで妻を間違った階級で呼ぶんだろうかw
死にそうで死なないのは最後までコラ沢さんらしくて実に良いわ。
クラウス・グラード&シーリン・バフティヤール
相変わらずの人達。つーか、シーリンの子供はどうなったんだよw
全く触れられてねーじゃねぇか。居たら居たで、姫の方に懐いちゃう、とかありそうだが。
デカルト・シャーマン
せっちゃんに続く、純粋種のイノベイター。トランザムバーストの影響で人々はイノベイターとして覚醒し始めたらしい。
目覚めたために、研究材料にされちゃった可哀想な人。
かなり屈折した性格の持ち主っぽかったんだけど、何と中盤でさくっとエルスにやられて退場。
最後にエルスに取り込まれたデカルトとせっちゃんが対峙するシーンがあると思っていたのは俺だけではない筈だ。
正直、これでは登場した意味が全く理解らない。
イノベイドいっぱい
あちこちにイノベイドが登場している。未だにイノベイドは増え続けているんだろうかね。
ダブルオークアンタ
戦闘のためではなく、トランザムバーストを最大限、有効活用するための機体なんだそうで。そのためか、あまり派手な活躍は無かったか。超重要な機体ではあるんだろうが。
オーライザーが無くなったため、大分すっきりした印象。頭部はぱっと見、1ガンダム系列に見える。
ツインドライヴに用いられているのは新開発されたGNドライヴ2基。イノベイドとの戦いで2基失われている筈なので、旧GNは残り3基。サバーニャとハルートで、後1つは何処行ったんだ?
プトレマイオス2に付いているのか、外伝組が持っているのか。
調べたら、セラヴィーに積まれていたものもイノベイドとの戦いで大破したそうな。
ガンダムサバーニャ
装備品が増えたからなのか、大分いかつくなった印象。終盤の乱れ撃ちは燃えざるを得ない。
ハロは2体搭乗がデフォルトになったのか。ホルスタービットの処理に必要なのか。
また、デュナメスリペアが登場したのは嬉しいサービス。
ガンダムハルート
アリオス+GNアーチャー、みたいな。コクピットは複座式になっており、アレルヤとマリーが登場。
かなりのボリューム。また、マルートモードでは6つ目になる。本性を出すと、禍々しくなるのはキュリオスと共通か。
ラファエルガンダム
型番が他のガンダムと違うのはティエリアがソレスタルビーイングの中で建造していたから。そのため、搭載しているのは疑似太陽炉。赤い粒子撒き散らしてたし。
ヴァーチェ、セラヴィーとガッチリ体型の機体から一転、ラファエルはナドレやセラフィムに近いスマートな体型。
デザインはモロにガデッサ系列からの発展。ガルムガンダムが深く関係してそうだな。
上に乗っかってるユニットを初めて見たときは他の新機体がいかつかったこともあって、遂に合体かと思ったが、繰り返し見る内に分離して、もう1体のガンダムに変形するか、ラファエルが着込んで重装甲ガンダムになるかのどちらかになると予想するようになっていた。
蓋を開けてみたら、ユニットが丸ごとセラヴィーガンダムⅡに変形するという仕掛けでした。だから、セラヴィーからの機体流用となっていたわけか。
操作はティエリアがの脳量子波を使って行うそうで。
ラファエルのHGキットではセラヴィーⅡへの変形機構はオミットされているらしいが、改造し易いようなパーツデザインになっているらしい。
まぁ、セラフィムのときみたいに後発でキット出るんだろうけど。
仲間の危機に颯爽と駆け付け、エルスに飲み込まれそうになるせっちゃんを救出するという重要な役割を担ったものの、まさか中盤で大破して退場とは……。
相手がヴェーダと関係無いので、トライアルシステムの出番は無し。積んでいるとは思うが。
ヴェーダ&外宇宙航行艦ソレスタルビーイング
連邦が所有していたとは……。ただ、2年経った今でも解析が済んだのは7割程度ということで、連邦に持たせておいた方が管理が楽って理由で預けられてそうだ。
実際、ティエリアはこっそりラファエルを作ってたわけだし。
ただ、ヴェーダを手にしたお陰なのか、連邦にもしっかりとトランザムとツインドライヴシステムが配備されている。どんどん力のインフレが……。
エルス
突如、人類の前に現れた金属知性体。本来、イオリアの言っていた来るべき対話とは、人類が外宇宙へ進出してこそのものだったが、予想外の形で実現してしまうことに。
『ガンダム』という作品において、地球外生命体が登場するのは初。
絶対に叩かれるの判り切ってるのに敢えてやるのが凄いと言うべきなのか……。
個人的には、全然構わんのだけども。予想外ではあったが。
彼等の目的は侵略などではなかったわけだが、会話が出来ないことに加えて、接触の手法がホラー染みていたため、戦いに発展。
確かに銃で撃たれても全く怯まずに、淡い笑みを浮かべ、両腕を広げて、無言で近寄ってこられたら怖いわなw
リボンズ再登場かと思われたシーンはリボンズのオリジナルが木星探査船に乗っていたため、その容姿が利用されただけでした。何だそりゃ。
接触したものをどんどん取り込んでいくんだが、その様は『ガオガイガー』のゾンダーを思い出させる。また、MSなのに禍々しさを感じるという点ではデビルガンダムっぽい雰囲気も。
最終決戦
ミレイナがいきなりティエリアに告白して吹く。よくよく思い返してみれば、テレビシリーズでティエリアがセラヴィーのメンテに疲れて、格納庫で眠っているミレイナに毛布を掛けるシーンとかあったけど、まさかこんなLOVE寄せが仕掛けられているとは……。
おやっさんとリンダの温度差がまた面白い。
お母さんの中では告白=恋人関係成立のようですが、ティエリアのリアクション無かった気が……。
せっちゃんの夢の中に現れるニール、リヒティ、クリスティナ。初代ロックオン登場はままある展開なので、別に驚きは無いのだが、リヒティとクリスティナをちゃんと出してくれる脚本に愛を感じる。
この2人見ると泣きそうになるわ。
で、モレノさんがハブられた件について。台詞無しでも良いから、ワンカットくらいは欲しかったぜ……(´・ω・`)
アンドレイは人類を守るため、華々しく散る。挿入曲も相まって、凄く盛り上がりました。そうか、アンドレイ死んじゃうか……。
セルゲイ大佐の死に方が死に方だけに、その志を継いでいってほしかったけどなぁ。
グラハムはせっちゃんの道を切り開いて死亡。アンドレイの死が盛り上がり過ぎて、若干のインパクト不足は否めない。
そもそも劇場版が無かったら、テレビシリーズで死んでたんじゃないかなとさえ思う。
エピローグ
50年後、人類の4割はイノベイターとなり、外宇宙への進出が始まろうとしていた。イノベイターと一般人の間に確執とかありそうだけど、どうなんだろうか。
その辺で一悶着あったと思うが。やったらやったでナチュラルVSコーディネイターになっちゃうかもしれんが。
外宇宙航行艦の名前がスメラギなんだけど、スメラギさんが何か噛んでるのかな?ビリーが命名したんじゃね?ってネットでは言われてたけど。
そのスメラギの周りを飛んでいたMSがトリコロールカラーに見えたけど、もしかしてジンクスの発展機なんだろうか。
世代が進む度にガンダムに近くなっていってたから、ないではないかなと思うけど。
スメラギの艦長にはクラウスが就任していた。すっかりおじいちゃんだな。
エルスとの共存によって老化しない身体を手に入れた者も居るようで。イノベイターである時点で普通の人間の倍近い寿命があるらしいけども。
そして、老いて隠居生活を送る姫の元にせっちゃんがやって来る。彼はエルスとの理解の果てにそうなったのか、メタリックな身体になっていた。歩く度に金属音してたしな。
姫は視力を失ってたけど、せっちゃんの姿に驚くとか、このシーンにおける余計な情報をカットするためなのかな。
まさか最後の最後で姫がヒロインとして立ち場を確かなものにするとはなぁ。
飾られていた写真からすると、誰かと結婚したみたいだね。
せっちゃんが乗って来たダブルオークアンタはもしかして、更にパワーアップしてた?
ティエリアはせっちゃんについていかず、ヴェーダに戻ったんだろうか。
E・A・レイ
エピローグの回想シーンで登場したリボンズの塩基配列のオリジナルと思われる人物。
名前がかなりギリギリな気がするw
キャストはもう隠す気が無いのか、古谷さん名義になっている。
まとめ
そういうわけで、完結編でした。クライマックスに相応しい物凄い盛り上がりっぷりだったと思います。
完結編と言っても、まだまだ外伝でやることいっぱいありそうだけどな!
最後くらい、外伝キャラを登場させてくれても良かったと思うの。
結局、告知時の、木星で光るGNドライヴって何だったんだ?
流石に、ここまでやると、もうテレビシリーズで続編は無理かなと思う。精々、劇場版でやるくらいしか。『コードギアス』の例もあるし、これで本当に終わりとは迂闊に信じない方が良いと思うw
外伝のアニメ化とかやりかねん。
いやぁ、半端無いクオリティと物凄い情報量で面白かった。この間買ったノベライズは寝かせようかと思ってたけど、超優先消化しよう。
燃:S 萌:A 笑:A- 総:S+
反復リンク
・2回目
ノベライズリンク
・機動戦士ガンダムOO -A wakening of the Trailblazer-
シリーズリンク
・機動戦士ガンダムOO セカンドシーズン #25「再生」
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