【ボーダー】火の中の竜ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿【感想／ネタバレ】

著：汀こるもの　イラスト：あいるむ

「ネットではね、ナメられたら死ぬんですよ」

メディアワークス文庫2018年４月刊行物。約１年１ヶ月１週間半の積み。このライトノベルがすごい！2019の紹介記事を読んで興味が湧いたので。
著者の汀さんは色んなレーベルを渡り歩いている人なのかな。

パソコン教室の講師を務める通称〝先生〟は受講者からの相談を持て余し、インターネットよろず相談所さらまんどらを訪れる。
オメガと名乗ったさらまんどらの所長はネット炎上が大好物という変人で……。

炎上を解決するお話という点に心惹かれたのだが、てっきりスマートに解決するものとばかり。
そんなちゃちなもんじゃない、やられたらやり返す、とにかくデカい声でわめきたてて相手をぶっ潰すんじゃ!!という超攻撃的フォーメーションのスタンスでﾜﾛﾀ
ネット上でイキりちらかしている悪人やそれに便乗する奴等をオーバーキルする様が愉快痛快奇々怪々でもう堪らんちの。

オメガのやり口は度が過ぎているが、いじめの対処法なんかにも使えるから普通に勉強になる。
そうなのよね、無視していればいずれ収まるなんて嘘だよね、相手の人生をぶっ潰してやるくらいの気概でいないとね。
モンペ力が重要ってのも言い方無茶苦茶だけど、ある意味真理だよなぁ。

おいおいオメガさん、こんなにぶっこんでたら、いつか恨みを買っちゃうんじゃないの……って思っていたら、中盤以降で２回も割とマジで殺されかけていて吹く。普通に死にかけてるじゃんｗ助かったの運が良かっただけじゃんｗ
そこはもっとこうスマートに、そうくると思っていましたよって華麗に回避しろよｗ
前半の暴れっぷりが楽しかっただけに、後半のやられっぷりはちょっと惜しかったですねぇ。

続きが出れば購入待ったなしなんだけど、どうやら単発っぽいので残念。あっ、ちなみに表紙からイケメンの絡みに期待した方もいらっしゃるかと思うが、あまり腐っぽいシーンは無いです。想像で補うことは出来るかもしれないが……。

燃：Ｃ　萌：Ｃ　笑：Ａ　総：A+