【ボーダー感想】ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~【1巻】

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
著:三上 延 イラスト:越島 はぐ

「わたし、古書が大好きなんです……人の手から手へ渡った本そのものに、物語があると思うんです……中に書かれている物語だけではなくて」

メディアワークス文庫2011年3月の新刊。タイトル買いです。
著者は電撃文庫の『ダーク・バイオレッツ』『シャドウテイカー』『山姫アンチメモニクス』『天空のアルカミレス』『モーフィアスの教室』『偽りのドラグーン』でお馴染み、三上延さん。
この人のシリーズって大抵、そろそろメディアミックス来るかな?っていう絶妙な時期に終わるよな。
『山姫アンチメモニクス』くらいしか読んだことねぇや。

イラストは誰かと思ったら、電撃文庫『パララバ -Paralle Lovers-』やスーパーダッシュ文庫『魔法少女を忘れない』の越島はぐさんじゃないですか。
絵の雰囲気変わった?

就職の決まらなかった青年、五浦はひょんなことからビブリア古書堂の店長、栞子さんに古書にまつわる謎を解いてもらうことになる。
その縁から、古書堂の店員として就職した五浦は栞子さんが書庫にまつわる謎を解く場面を次々と目撃することになり……という一応ミステリな連作短編集。

栞子さんは訳あって入院中なので、基本的に謎解きは病室。要は安楽椅子探偵というやつか。
本にまつわる謎というと、ファミ通文庫『“文学少女”』を思い出しますね。

ガチなミステリを期待すると足元を掬われると思うが、これは作品全体に漂う雰囲気を楽しむのが正しいのではないかと。
というか、栞子さん可愛いよ栞子さん。
二人っきりで古書店経営とか浪漫溢れ過ぎていて困る。いやまぁ、栞子さんの妹とか居るけど。

あと、せどり屋なんて職業がこの世にあると知りました。

何だかメディアワークス文庫の中では売れているらしいじゃないですか。
今一つ、MW文庫を読んでる層ってのが、どんなのかよく判んないんだけども。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~(2011/10)

コミカライズリンク
ビブリア古書堂の事件手帖 <1>(2012/06)

ドラマリンク
ビブリア古書堂の事件手帖 第一話「それから」

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