【ラノベ】同棲から始まるオタク彼女の作りかた 5巻【最終巻/感想/ネタバレ】

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著:村上 凛 イラスト:館川 まこ

「いつの間にか、あんたは……私にとっての、理想のオタク彼氏だったから」

2020年5月の新刊。約1日の積み。半年振りの新刊。
表紙はこちらへ手を差し出している心。ちょっと夕焼け空の下っぽい?もう帯を見た瞬間に最終巻と判ってしまって辛い(´・ω・`)

さて、突如、心の父の仕事の都合で、両親が帰国することに。一足先にお母さんだけが帰ってくるということで、景虎と心は何とか恋人の振りをしようと奮闘するが……。
妹ちゃん相手の時もそうだったけど、この2人、隠蔽スキルがガバユル過ぎるんだよなぁ……。

冒頭では、ゆめさんと五条さんとの関係に決着を。最後の1冊なので、まぁ展開が早いこと早いこと。
これは当初想定していたプロットを巻き巻きで回収したということなんだろうか。ゆめさんにしろ五条さんにしろ、1人だけで十分1冊稼げるだけのキャラだったと思うのだが。

俺、1巻の感想の時に「多分、今後心が親と友人達にオタバレしそうになって、景虎が身体を張って助ける展開が来るんじゃないんですか。やだ、そんなん絶対トゥンクしてしまう……。」って書いたんですけど、そこそこ当たってんぎぼぢぃいいいいいい!

特に捻った着地をキメることもなく、お互いの気持ちに気付いた景虎と心は見事彼氏彼女の関係に。
他のヒロイン達が割を食ってしまうは物語の構造上、やむを得んよなぁ……。

ちゃんと自分の気持ちを伝えようとする景虎の真っ直ぐさが気持ち良いんですよ。村上さん作品の主人公はいつもこういうところできっちりキメるからすこ。

前2作みたいに2人の結婚まで描かれるかと思ったけど、今回は大学入学後の同棲開始まで。
代わりというわけでもないのだろうが、絵師後描きで心のウェディングドレス姿が。めっちゃ可愛いじゃないですか……。

総評

ってな具合である意味原点回帰なオタクとギャルの協定関係、ファンタジア文庫『同棲から始まるオタク彼女の作りかた』全5巻、これにて完結。足掛け1年半。どこにも書いてないけど、まぁ打ち切り完結やろなぁ。

お互いに協力しているだけの関係だった筈なのに、気付けばとても大切な存在になっていて……という距離感のシフトが読んでいて、すんげーによによするのよねぇ。え、みんなこういうのお好きじゃない?

うーん、何が足りひんのやろか。やっぱり彼女を作るためにオシャレを頑張るとか、そういうリアルさがいかんということなんやろか。ほら、最近は劇中で主人公が努力するのはウケない、みたいな話があるじゃないですか。

しかし村上さんにはこの真っ直ぐな恋愛もので勝負してほしいんだよなぁ。間違っても異世界ものとかエロコメとかに転んでうっすーいテンプレ内容とか出さないでね……。
あっ、最近流行りの年上ヒロインものを村上さん節でやれへんやろか。これなら持ち味を出しつつ売れ線に乗せられんかな……。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
同棲から始まるオタク彼女の作りかた 4巻(2019/11)

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同棲から始まるオタク彼女の作りかた5 (富士見ファンタジア文庫)